今日の一冊
内容（「BOOK」データベースより）
一人の少女がいた―合田雄一郎、痛恨の未解決事件。動き出す時間が世界の姿を変えていく。人びとの記憶の片々が織りなす物語の結晶。
ネタバレありあらすじ
一言でいうと丁寧。ただマークスの山にあったような丁寧に登場人物について語られつつも徐々に物語の真相に近づいていくドキドキ感はありませんでした。
登場人物
- 栂野節子 １２年前の殺人事件の被害者。元美術教師で自宅で絵画教室をしていた
- 栂野雪子 節子の娘。看護師
- 栂野孝一 雪子の夫。公務員。すでに亡くなっている。過去に買春をしていた
- 栂野真弓 節子の孫。１２年前は女子高生。現在は一児の母
- 上田朱美 今回殺された人物 節子の絵画教室に通っていた 真弓の同級生
- 上田亜沙子 朱美の母
- 玉置悠一 朱美と付き合っていた。現在は電通で働くエリート。変態的なところがある。
- 小野雄太 真弓の同級生。現在は鉄道職員
- 浅井忍 ＡＤＨＤの少年。現在はゴミ回収会社で働いている
- 浅井隆夫 忍の父。警察を退職している。現在は霊園で働く
- 合田雄一郎 マークスの山などで活躍した刑事。現在は警察大学校の教授
１２年前責任者だった合田雄一郎が解決できなかった殺人事件。
１２年後に同居人に殺された上田朱美が１２年前殺された栂野節子が持っていた絵具を殺害現場で拾っていたことがわかり事件は動き出す。
・・・
ここからネタバレ。動き出すんだけど事件のせいで人生が変わった登場人物たちが１２年後にまた当時の事件と向きあうことになりそれぞれが事件を通して成長したりするところに重点が置かれています。
なので結局被疑者も死んでるので事件は解決せず！
とってもリアリティがある内容でしてがあまりにもリアリティがありすぎて小説としてはちょっとお腹いっぱいというか途中で飽きちゃいました。
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