あられもない祈り 島本理生

内容(「BOOK」データベースより)

幼い頃からずっと自分を大事にできなかった“私”。理不尽な義父と気まぐれな母、愛情と暴力が紙一重の恋人に、いつしか私は、追いつめられていく。そんな日々のなか、私は、二十も年上の“あなた”と久々に再会する。そして婚約者がいるはずの“あなた”に、再び愛を告げられて―“あなた”と“私”…名前する必要としない二人の、密室のような恋。至上の恋愛小説。

著者について

1983年、東京生まれ。「シルエット」で群像新人文学賞優秀作を受賞。「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞を受賞。著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『よだかの片想い』など多数。

あらすじ&感想

「あられもない祈り」っていうタイトルがよい

父は演劇に人生をかけていて主人公の子とは二の次。今は倒れて入院している。

母は娘にお金の催促ばかりしてくる。

あまり愛された記憶のない主人公は、3年前ある男性に告白されるも断り、今は時々DVする男性と同棲している。

そんな時、3年前の人が婚約をしたことを知り、さらに母親にはDV男との結婚をすすめられる(その後自分と一緒に同居してほしいから)主人公は3年前の男の元へ

みたいなお話。

愛されずに育ったため、DV男と離れられない

そしてそこから逃げるために別の男(しかも不倫)のところへ行く。

という流れ他の島本理生さんの小説にもあった気がするな(別の人なのかもとにかくよくある)

と思いながら、そして彼女が愛されなかったことにより逃げるように恋している姿をみて、自分を投影するのではなく自分の娘として感情移入したので私は年をとったなぁと思いながら読みました。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です