【警察小説と言えばこの人】顔 横山秀夫

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。瑞穂が描くのは、犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

横山/秀夫

1957年東京生まれ。1998年『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2002年『半落ち』が各ミステリーランキングのベスト1に輝き、一躍、人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

あらすじ

にでてきた平野瑞穂が主人公

彼女は似顔絵捜査官として働いていたが、過去のある出来事をきっかけに似顔絵捜査官の職からは離れている。

魔女狩り

広報室に配属された瑞穂。J新聞の風間記者の特ダネすっぱ抜きが最近続いているが、風間に特ダネを売っているのは組織のだれかなのか?

決別の春

連続放火事件の捜査が進む中、瑞穂の「なんでも相談テレフォン」に若い女性から電話がかかってくる。「次は私に火をつけられるかも」とおびえる彼女には放火により両親が亡くなるという過去があり・・

疑惑のデッサン

瑞穂の後任の似顔絵捜査官の真奈美は瑞穂のようにうまく似顔絵が描けない。ところが発生した喧嘩殺人の目撃証言に基づき作成された似顔絵は奇跡的に完ぺきで・・・

共犯者

瑞穂は銀行の強盗対策の防犯訓練に駆り出された。

無事訓練が終了しようとしていた時に、別の場所で本物の強盗が銀行を襲う。

訓練が遅れたことを強盗犯に伝えることができたのはその場で訓練が始まるのを見ていた老人と若い女性。

心の銃口

ラブホテルで少女の遺体が発見されその後中年の男性が飛び降り自殺する

瑞穂は容疑者と思われるその男性の似顔絵の作成を命じられる

疑惑のデッサンで似顔絵担当だった真奈美は死体と向き合うことができず結婚を機に警察官を辞職するらしい。

吐き気をこらえ似顔絵を描き少女殺害事件が解決したと思われたそのとき、今度は拳銃の扱いに自信のあった南田安奈が襲われ、拳銃が盗まれるという事件が発生した。

瑞穂は安奈を襲った犯人を目撃したという小学生の証言に基づき似顔絵を作成するが

犯人は…

感想

警察という組織の中での女性の葛藤が主なテーマ。

今より10年以上前だからなのか、男性が平気で「ここは男の職場だ」と思っているところがあり女性警察官の大変さがうかがえる

この時より少しはいい職場になっているのかな。

後驚いたのは銀行強盗訓練が支店長等一部の人にしか知らされてなくて他の行員は本物だと思って訓練しているというくだり。これ本当なのかなぁ?

本当だとしたら、この犯人の娘さんのように、びっくりして漏らしてしまうってこともありうると思うんだけど。

 この本はこんな人におすすめ

  • 警察小説が好きな人
  • 男性社会で頑張る女性の小説が読みたい
  • D警察シリーズが読みたい



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