【読むと暗い気持ちになれます笑】我が心の底の光 貫井徳郎

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

母は死に、父は人を殺した―。五歳で伯父夫婦に引き取られた峰岸晄は、中華料理店を手伝いながら豊かさとは無縁の少年時代を過ごしていた。心に鍵をかけ、他者との接触を拒み続ける晄を待ち受けていたのは、学校での陰湿ないじめ。だが唯一、同級生の木下怜菜だけは救いの手を差し伸べようとする。数年後、社会に出た晄は、まったき孤独の中で遂にある計画を実行へと移していく。生きることに強い執着を抱きながらも、普通の人生を捨てた晄。その真っ暗な心の底に差す一筋の光とは!?衝撃のラストが心を抉る傑作長編。

著者について

1968年、東京都生まれ。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補作となった『慟哭』でデビュー。
2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を受賞し、
同年『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞する。
ほかに『失踪症候群』『誘拐症候群』『殺人症候群』の「症候群シリーズ」や
『夜想』『愚行録』『明日の空』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』
『ドミノ倒し』『北天の馬たち』『私に似た人』など著書多数。

登場人物

  • 峰岸晄  主人公。母が父親に殺されたため伯父の家で育つ
  • 木下玲菜 主人公の幼馴染、晄をいつも気にかけている
  • 慎司   主人公の従妹。木下玲菜が好き。

あらすじ

峰岸晄の14歳から29歳までの物語。

母親が殺されたかわいそうな子ではなく、人殺しの息子として虐げられて生きている

晄自身も「人殺しの息子だからしょうがない。」と達観し、淡々と闇の世界を歩いている

幼馴染の玲菜だけが彼のことを心配している。

ここからネタバレ

晄の父親が母親を殺したのは、父親が出て行った後、母親がホストに狂い子供を置いて出かけるようになり晄が死にかけていた時に、気まぐれで息子に会いに来た父親がひん死状態の息子を見て死んだと勘違いし母親を殴ってしまったのが原因

大人になってから晄はその時に一緒に暮らしていた死んだ野良猫のためにお金と人を使って母親をホスト狂いにさせたホストなどに復讐を始める

その復讐の過程で慎司が巻き込まれてしまい、慎司を助けるために晄は玲菜を犠牲にして物語は終わる

感想

慎司と玲菜だったら玲菜を助けると思っていたらあの時孤独を埋めてくれた猫を譲ってくれた慎司を守ったというところが驚きポイント

そして何より、猫の為に復讐を行うことのみを人生の目標にせざるをえない晄の底なしの不幸に気持ちが沈んでしまう。

晄の母は鬼のような人物ではなくただ問題が生じると解決するのではなく目を背けてしまう人間で、だからホストに狂って子供を放置してしまい、子供にご飯を与えてないから今頃死んでるかもという問題からも目を背けてしまうという人物で、実際子供を放置して虐待しさせている親の心はこんな感じなのかと垣間見えてしまい怖くなりました

 この本はこんな人におすすめ

  • 暗い気持ちになりたい方



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です