今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
婚約者が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる―。作家生活15周年&朝日新聞出版10周年記念作品。圧倒的な“恋愛”小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
辻村/深月
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞、2018年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ネタバレ&感想
西澤架の婚約者真実は婚約を機に仕事を辞め、西沢が親から継いだ仕事を手伝うことになっていた。
ところがある日突然彼女は姿を消す。
群馬にいたころに告白されたことがある人にストーカーされているといってい真実。
ところが、警察には事件性がないと言われてしまう。
仕方なしに、架は真実の両親に聞き、群馬で婚活していたときの見合い相手に会ったりして自分の力でストーカーを見つけようとするが・・・
婚約者がいなくなったことで、婚約者が過去にどんな婚活をしていたかを知り、そしてまた架自身も結婚について考えるという話。
ここからネタバレ。
結局ストーカー話はいつまでも結婚しようとしない架にその気になってほしいためについた真実の嘘。
そして架の女友達に、それがばれていたことがわかり、「うまくやったよね」「架は前の彼女を引きずっててあなたは70点って言ってたのに」と意地悪を言われたことで逃げ出していた。
そして婚活時に見合いで出会ったダサいけど人の好い人が震災後ボランティアをしていたと聞いていたのを思い出し、ボランティアをしに仙台にいきそこで暮らしていた。
で、架がそこに行き、「結婚してください」と改めてプロポーズ。
2人は当初予定していた東京のチャペルではなく、震災の地にある小さな神社で二人きりで結婚式をあげることにして終わり。
うーーーーーーーーーーん
婚活中にピンとこないというのは、遠慮がちにみえて自分のことをものすごく高く評価しているから、自分の相手として点数が低い相手だとピンとこないと感じてしまう。
や
田舎で、他府県の人は知らないような高校や女子大出身をステイタスに感じている話
などわかるなぁって思う箇所があるものの・・
なんでそこまで架が真実を追いかけるのかが全然わからない。
- 高校大学と親の言いなりでしかも別に進学校でもない学校に入って、就職も親の言われるまま、そのくせ自己評価が高くお見合いで頭もよく人もいい男性に出会ってもダサいからぴんと来ないと言い切ってしまう。
- 架は顔もよく性格も優しく引っ込み思案な私と付き合ってくれてるけど、おしゃれな女友達たちの事は好きになれないから仲良くしない。
- しかも結婚しようといってくれないから奥の手でストーカーをでっちあげる。
- そして、架の女友達にはその嘘がばれていたからって逃げ出す。
- で、そのまま震災のあった場所でちょっと働いたら強い自分に~って・・・
架はそんな彼女の本性をしってなぜ今まで以上に彼女と結婚したいってなったの??
めっちゃ謎。
架の女友達をちゃらくて嘘とか平気でついてと嫌っていたけど、彼女たちのほうがずっと自分の足で歩いている
逆にただ流されるまま生きてきて仕事も結婚までの間と割り切っていて、真面目で恋とか奥手で~といいながらストーカーの嘘までついていい男を捕まえる真実という存在を女友達側から描いてほしかった。
そしたら共感できたかもなぁ。
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