今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
初めて足を踏み入れた異国の日暮れ、夢中で友と語り明かした夏の林間学校、終電後ひと目逢いたくて飛ばすタクシー、消灯後の母の病室…夜という時間は、私たちに気づかせる。自分が何も持っていなくて、ひとりぼっちであることを―。記憶のなかにぽつんと灯る忘れがたいひとときを描いた名エッセイ。
著者について
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞を受賞。著書多数。
感想
角田光代のエッセイ。
何冊目だろうかなり読んでいます
最近ではこのあたりのエッセイを読んでました。
今回は日常をテーマにしたエッセイではなく夜それも海外や旅行先での夜を中心に書かれたエッセイになります。
私も同じくらいの年齢の時に一人で海外旅行にでかけたりしていたのでこの本を読むとその時のことを色々思い出してそしてまだいったことない国の繊細の夜の描写に刺激されてもうとにかくめちゃくちゃ旅行したくなりました。
私は角田さんよりさらにビビり症なので、タイにいったときもバックパッカーひしめくカオサンには泊まれず、でも高級ホテルにも泊まれずなんか中途半端なホテルに滞在していました。
その中途半端がいけなかったのかベッドに南京虫がたくさんでてきてそれを必死にホテルマンに説明したなぁ・・
とか
向こうで出会って一緒に現地ツアーに出た二人組の女の子のことや
同じく向こうで知り合った名前ももう忘れたけど京都に住んでいる男の子とブーパッポンカリーを食べたなぁ
とか
オーストラリアで語学学校に入り、そこで知り合ったこと一緒にその辺のホテルにとまって夜通しコイバナしてたなぁ
とか
スペインではじめて夜行列車に乗ったけど私はすぐに寝てしまって夜行列車の楽しみ方を全くしなかったなぁ
むしろ夜行列車に乗るために夜のマドリードを移動するときが怖かったなぁ
とか
彼氏と喧嘩をしながら夜高速にのりそのまま東京までドライブしたことがあって
あれ何であんな楽しかったんだろう
とか
そういえば名古屋で一度クラブというものにいったことがあるけどあれ誰とだっけ?
とか
オーストラリアでクラブに行ったときはもう20歳を余裕で越えてたのに止められたなぁ
とか
1年しかいかなかったサークルの合宿で無口でかわいい男子と夜通し話をしてそれをきっかけにサークルにお互い行かなくなってからも仲良かったなぁあの時間楽しかったなぁ
とかとか
とにかく
色んな記憶がよみがえりました。(もう一度思い出したいときがきそうなので全部書いちゃいました)
そして
私はいったことがないモロッコのまるでUFOに見間違えるほどのみたこともないような存在感の月をわたしもみたくなったし
モンゴルでの世界にただ一人だけになった気になるまるごとの夜を知りたくなりました
夜が怖いものでなくなり
夜が深くなりその後徐々にまた明るくなっていく時間に起きていた
あの時が私にとっても青春だったなぁ