内容(「BOOK」データベースより)
メイクやコーディネイト、女性らしい仕草の研究…、美しくなるために努力する大学生の私は、コールセンターのバイトで稼いだ金を美容とデリヘルに費やしていた。やがて私は他人に自分の女装した姿を見てほしいと思うようになる。美しさを他人に認められたい―唯一抱いたその望みが、性をめぐる理不尽な暴力とともに、絶望の頂へと私を導いてゆく。第56回文藝賞受賞作。 –このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
1991年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。東京都在住。2019年『改良』で第56回文藝賞を受賞しデビュー。2020年『破局』で第163回芥川龍之介賞を受賞。 –このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
あらすじ&感想
遠野遥さん2作目
前回は破局を読みましたので2作目
遠野遥さん本人がどんな人かは全く知らないのですが2作読んで2作とも主人公の男性がものすごく苦手ってことだけはわかった。
あらすじは小学校のころに同級生の子に性的なことをされて、その後大人になってから女装をして歩くようになった男性の話。
生々しい感じ。1作目も2作目も何がこんなにいやと感じるのかよくわからずに読んでいたけど、今思うと主人公の思考がすべて駄々洩れで読んでいると勝手に人の頭の中をのぞいている気分になってしんどくなるんだ。
あと、美人ではないからこんな男にしか声を掛けられなくて・・・と外見が悪いことは人生をすべて少しずつ悪い方に運ぶという話が自分の目をつぶりたい真実をついていてそのあたりも読んでてしんどくなります
というくらい入り込んでくる小説でした
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