今日の一冊
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊坂/幸太郎
1971(昭和46)年千葉県生まれ。’95(平成7)年東北大学法学部卒業。’96年サントリーミステリー大賞で、『悪党たちが目にしみる』が佳作。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デヴュー。’02年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。’03年に発表した『重力ピエロ』は、ミステリファン以外の読者からも喝采をもって迎えられ、一気に読者層を広げた。また『重力ピエロ』で、七十年代生まれとしては、初の直木賞の候補となる。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年希にみる資質の持ち主として注目を浴びている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 伊坂幸太郎、伝説のデビュー作見参!
登場人物
- 伊藤 ソフトウェア会社を退職 コンビニ強盗し逮捕されるもパトカーから脱走轟と出会う
- 城山 伊藤の同級生、警察官。残忍な性格。頭よい。
- 静香 伊藤の元恋人 城山から伊藤の犯罪と失踪を聞き心配
- 優午 しゃべる案山子。未来が見える。島民からは信頼されることもあれば恨まれることも
- 日比野 不思議な人。考えが独特で人とのコミュニケーションがうまくとれない
- 轟 島と外を行き来している
- 曾根川 島外の人間。。案山子の存在を信じなかったりして島民から歓迎されていない
- 園山 妻が殺されてからおかしくなり何でも反対のことを言う。
- 若葉 10歳の少女
- 草薙/百合夫妻 草薙は郵便局員。百合はなくなる人の手を握る仕事
- 桜 島民を殺しても誰もそれをとがめない存在
- ウサギ 市場にいる女性。動けないほど太っている
- 田中 30代 足を引きずっている いつも出てくる田中
- 佳代子と希世子 双子
- 小山田 日比野の幼馴染 勤勉
あらすじ
伊藤はコンビニ強盗して逮捕され、パトカーで連行されている途中に逃げたした。
そこで轟に出会い荻島という、閉鎖された島に連れてこられる。
荻島は島外から人がくることはなく150年で二人目。
一人目は曾根川、そして二人目が伊藤。
その島では未来を見ることができる案山子がいて、うそばっかり話す男がいて、人を殺しても許される男がいるという
不思議な島。
そこで案山子が殺されたので伊藤が誰が犯人なのかを人に聞き込み調査する物語
ここからネタバレ
結局案山子は自殺だった。
そして案山子は自殺前に少しずつ人々に簡単な指令を与えることで曾根川を殺していた。
感想
皆に少しずつ指令を出していてそれが曾根川殺害につながっていたというのは伊坂さんらしい。
これが処女作とは思えない完成度。
リョコウバトはこの小説で知りました。
ものすごい数がいたのに人間が一瞬にして絶滅においやったリョコウバト。
こういうちょっとした雑学をしることができるのも伊坂作品ならでは
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伊坂作品全般。
ここに出てきた人物が別の作品にも登場します
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