今日の一冊
内容紹介
私であれば、このように対処します。
10~60代の友だちづきあいの疑問に、具体的な処方箋がいっぱい。
他人との距離の取り方、どのようにふるまえばよいかの「基本のき」を親身に正直に語ります。
多くの困難を生きて、人びとの声に耳を傾けてきた著者による36の心をこめた名回答。
感想
吉本ばななさんには他のエッセイでも登場したことがある大親友がいて、その人への追悼の意味も込めたであろう一冊。
友だちなんて無理して作らなくていい
悩むということはそもそも友だちじゃなくて知り合い
という考えがベースにあり、妬んだ段階ですでに友達じゃないんじゃない?と丁寧に回答してくれているけどバサバサ切っていくスタイルです。
特に、たまたま同じクラスだった、たまたま同じ時間を共有した、たまたま子どもが同じ年だったということでできた友達は、時が流れるとお互い色々状況が変化した時に、違う状況に変化した友達と新しく今までとは違う関係を構築できるかが友達でいられるかの重要な境目という話は心にとめておこうと思います。
ただ、ばななさんが「ある日突然めちゃくちゃ気が合う友達ができて、それまでの友達との縁を切ってしまい、でもその縁を切ったことによってその友達にも新しく気の合う友人ができてやっぱり結果的にはあの時の自分の決断は正解だった」というエピソードがあって、ばななさんはそうやっていつも冷静に今の自分と向き合って、そして周囲に過度に甘えたり迷惑をかけたりすることなく本当に大切なものを見極める能力がある人だからできたことだけど、中学や高校の頃の思春期まっさかりの私はこのエピソード読んでも理解できなかった気がする。
そんな風に冷静に判断することが私には到底できなかったと思う。
そして今もまだ全然できない。
でもそっちの方が実は不誠実なのかもしれないなぁと思えるほどには大人になれたのかなぁ
ちなみにこの本を読んでいた時に流れていたこのCM
青春って感じで大好きです。
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