【大学時代のだらだらした感じを思い出す】長い終わりが始まる 山崎ナオコーラ

今日の一冊

あらすじ

主人公の小笠原はマンドリンサークルに夢中

そして同じサークルにいる田中にも夢中

でも田中には彼女がいる

そして小笠原はマンドリンは上手なのに人間関係は上手ではないのでサークルでも平社員のような位置にいる。

大学4年生なのに、就職活動もせずマンドリンの練習に明け暮れて、その割には全然サークルの皆とは仲良くやっていけなくて、場を乱してばかりの小笠原の大学生最後の夏のお話

感想

青春といえばキラキラしたものを想像するけど、大体の平凡な女子の青春って実際はこんな感じ

ぬるい日常の中で、いい感じの男の子ができて、でも付き合ってるわけでもなくて、付き合っていても難しいんだからもちろん付き合ってない二人の間は永遠につづくわけないのに、時間だけはたっぷりあるから、だらだらとしてしまい、いつの間にか終わりを迎えていて、そっからどうあがいてもどうしようもなくて終わってから泣く

みたいな

「このちっともキラキラしてないむしろもやもやしたでもただひたすら時間だけがあった」

通り過ぎてしまってから勝手に美化されてしまってたけど 私の青春これだった!

となりました。

(主人公のようにサークルに熱中することもなければさすがにあんなに協調性がないわけでもなかったけど)

きっとキラキラ青春を過ごした人にとっては、つまらなすぎる本だけど

そうでない人には戻りたいっておもってたけど、そういえば私の青春こんなもんだったわとなりながらそれでもその退屈なほど自由で時間があったあの頃にもどりたーいとなれる貴重な1冊

まぁでももし私が小笠原で、この時代に戻ったらきっと田中はやめとけっていうだろうな。

だって、彼女にるのにだらだらと自分に好意を抱いている女性と遊び続けて期待させる言葉もいろいろいってつなぎとめて、結局逃げるという結構な結構な最低男ですよ。

この本のここが一番素敵

 題名が最高。

『人のセックスを笑うな』

もよかったけど

『長い終わりが始まる』

ってなんかとっても大学4年の夏って感じ。

この本はこんな人にお勧め

  • 大学時代だらだらと過ごしたなぁって思っている人
  • あの時こうしておけばっていう恋愛をしたことがある人

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