今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊坂/幸太郎
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年「オーデュボンの祈り」で第6回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年「アヒルと鴨のコインロッカー」で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年「ゴールデンスランバー」で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登場人物
- 溝口 勢いで仕事をする男
- 岡田 若くてちょっと変わり者
- 毒島 元請けのボス
あらすじ
残り全部バケーション
あくどいことで生計を立てていた溝口と岡田。
ある日岡田は人の泣く顔をみるより笑顔がみたいからグループを抜けたいと溝口にいう、溝口は、「適当な携帯番号に電話して出た相手と友達になれれば抜けてよい」と条件を出し、岡田は携帯で友達を作ることに。
携帯で見つけた友達は、今日で離婚することが決まっている家族のパパ。
岡田はパパとママと娘のサキの4人でドライブに行くことになった。
ドライブは楽しかったが、途中で溝口から電話が入り、グループのボスが怒っているので罪を岡田になすりつけてしまったと電話がかかってくる。
その後岡田は毒島の元で殺されたっぽいことが書かれていて話はおしまい。
タキオン作戦
岡田が昔、道で偶然会った父親から虐待を受けている子供を助けるために芝居をした話。
未来の自分と称した男が父親に、子供を虐待したせいで未来で子供に殴られていると訴えさせる方法で虐待をやめさせようとする話
検問
政治家の愛人を拉致した溝口と溝口の新しい相棒太田が盗んだ車に乗っていたところ検問に。
なんなく検問は通過したけどその車のトランクには大量のお金が
「警察官はなぜこのお金が入ったトランクに何もいわなかったのか?」疑問に思い話し合うが答えはわからずとりあえず3人はそのお金をわけわけしてバイバイ。
小さな兵隊
岡田少年の小学時代のお話。
溝口は「変わった少年岡田は実はとってもいい奴だった」と過去の同級生から聞く話。
溝口が「検問」で手に入れたお金で過去の岡田について調べてわかった話。
実はここで屋上で岡田少年と溝口は出会っていたことに溝口は気づく
飛べても8分
溝口は新しいパートナー高田と今も毒島のもとで働いている。
高田はとても頭が良いパートナーで溝口はとても満足している。
ある日、毒島の殺害予告があり、賢い高田は色々考えて犯人が分かるが、実はそれは溝口の罠で実は溝口が毒島を殺害しようとしていた。
理由は岡田を殺した復讐。
でも毒島は岡田はまだ生きているといい・・・
感想
溝口&岡田ペアいい!!
岡田さんの実は聡明なのに飄々としているところも
溝口さんのがさつで何も考えてなさそうで実際に自分の罪を岡田になすりつけた卑怯なところもあるのに最後には岡田との友情で毒島にたてつくところもよい!
好きな言葉
過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。
車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。
事故りますよ。
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ちなみに検問で出てきた「盗んだ車のトランクに大金が入っていたのに検問で警察官に何も言われなかった」件は、ガソリン生活で車たちがその真相を話しています。
「もしくは、お金をトランクにしまっていたりしてな。
前にそういう車の話を聞いたことがあるぞ。
警官がこっそり大金を手に入れて、それを車のトランクに隠したんだが、どういうわけか、その車が盗まれた上に検問に引っかかって、結局その警官が自分でその車をチェックする羽目になったんだと」
久しぶりに残り全部バケーションを読み返したところ、どうしても3章の札束と見逃した警官がどこの話にも繋がらず気になって調べた結果、こちらのブログでガソリン生活に関連していたと知り、やっとすっきりできました。
本当に助かりましたありがとうございます。
ありがとうございます
突然出てきてこの話なんなん?ってなりますよね
私も備忘のためにかいておいたので
お役に立てて何よりです~