今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
助言あります。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊坂/幸太郎
1971(昭和46)年千葉県生れ。’95(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。’08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじと感想
浜田青年ホントスカ
架空の町がまくら市を舞台にした作品
このがまくら市を舞台にしたアンソロジーを読んだことがありそこに収録されている作品でした
スーパーの駐車場にある「相談屋」で働く稲垣さんそこでアシスタントとして働くことになった浜田青年。
浜田青年の口癖は「ホントスカ」
1週間後の相談相手の相談を受けて欲しいということで稲垣さんの働く姿を観察していると1週間後相談しにきた相手は?
伊坂作品は決して悪人には見えない人物が殺人犯だから困る。
最後は稲垣さんを殺すことなく二人でどっかに逃げていて欲しい
ギア
砂地を走るワゴン車。
そのワゴンにはさまざまな人が乗っている。
その会話から明らかになるセミンゴという虫とは?
そうこうしているうちにそのセミンゴがやってくる
わけのわかんないセミンゴという虫のお話。
このセミンゴが登場する話は、この後もブギ ギブ と作られています
二月下旬から三月上旬
慈朗と坂本ジョンについて書かれて話
日記を読みながら話が進む。
毎日の記録のようにみえるが、日付がかわるごとに実は年も変わっている。
2月26日 小学生 坂本ジョンと出会う
金切り声で慈朗を怒る母から逃げるように毎日ジョンと会って遊ぶ。そのことで道を外さず生きることができた
2月27日 じろう20代
母親は父が倒れてから穏やかになった。
将来の妻が塾の教え子として中学1~2年生として出てくる。
ジョン詐欺まがいのことをしている。
2月28日 2月27日の12年後
ジョンはまだ詐欺まがいことをしている。
慈郎は、結婚しているが子供はいない
2月29日 2月28日の12年後
ジョン詐欺組織からぬけようとして殴られる。
慈郎は子供がいる
3月1日 2月29日の12年後
坂本ジョン昔の恨みでめったうちに、慈郎の息子に助けられる。
母も妻もすでに死んでいる
3月2日 3月1日の12年後
ジョン食中毒で死亡
3月3日 3月1日の12年後
慈郎は80代
全てを慈郎の幻覚の話と思いがちだけど、これは1日が実は申年12年後の話だっていうトリックをつかった作品
if
バスジャック犯に遭遇したヤマモトは犯人のいいなりになり人質の女性を見捨てます。
他の乗客も然り。
そしてその後犯人は捕まるも「もしもあの時・・・」とヤマモトはずっと後悔しています。
ここからネタバレ
あるときまた同じ時間同じバスでハイジャックが起きました。
同じ時間にハイジャックして復讐しようとした犯人と同じ時間に乗り合わせたことによりあの時のもしもを実現できた乗客たち。
今度はもしもの後悔をしないようにヤマモトもそして他の乗客も女性を見捨てず戦えました
ちなみにこのバスジャックの犯人は1話目の稲垣さんのところに相談にいってます(笑)
相談しに行って、悔しいならもう一回バスジャックすればいいじゃないといって同じバスでバスジャックをしたのです。
一人では無理がある
色々な役割に分担されている、サンタさんの仕事。
彼はいつも間違えてプレゼントを発注してしまうが、それにより子供を救っています。
サンタさんは、事情があり親等からプレゼントをもらえない子供たちにのみ分業制でプレゼントを配っているというファンタジーと現実をうまく合わせた作品
彗星さんたち
新幹線清掃をする二村さんたちが出会った人々、1両目からつなぎあわせるとまるで一人の人生の様。
後ろの声がうるさい
新幹線の中他の作品をいろいろ取り入れてまとめてる作品
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