【どんどん自分から落ちていく】殺人鬼フジコの衝動 真梨幸子

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた11歳の少女。だが、彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?最後の1ページがもたらす衝撃に話題騒然、口コミで33万部を越える大ベストセラーとなった戦慄のミステリーが、書下し新作短篇と2冊セットで登場。この短篇に、次作のヒントが隠されています。 –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

真梨/幸子
1964年宮崎県生まれ。『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。ホラー、ミステリの手法を使いながらも人間心理の襞に分けいる著者独自の作風は、多くの評論家から熱い注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登場人物

森沢藤子 

高津区一家殺人事件の生き残り。その後叔母の家に引き取られのちに15人を殺害した殺人鬼フジコのなる。

森沢慶子

藤子の。一家殺人事件で死亡

森沢遼一

藤子の父 一家殺人事件で死亡

森沢沙織

藤子の。一家殺人事件で死亡

下田茂子

森沢慶子の妹(藤子のおば)。一家殺人事件の後、フジコを引き取る。新興宗教Qの信者

下田健太

続編では重要な役。茂子の子供

上原早季子

藤子の娘。藤子が逮捕されたのちに早季子は下田茂子が引き取っていた。のちに自殺

 小坂恵美

藤子の小学校の同級生 藤子に最初に殺される

小坂初代

恵美の母 藤子の母とも友人 信仰宗教Qの信者

高峰美也子

藤子の娘。藤子が逮捕されたのち高峰家に養子。

早季子から伝記の草稿本をもらい、小説を書いている作家

あらすじというかネタバレ

物語は

  • はしがき この小説を書いた本人(後でわかるが早季子)
  • 1.2章 フジコの幼少期(毒母毒父との思い出)
  • 3.4章 フジコ小学生から高校(茂子叔母に住んでる時)
  • 5.6章 1人目の旦那との結婚
  • 7.8章 2人目の旦那との結婚
  • 9  章 早季子視点
  • あとがき 美也子 はしがきは早季子が書いたと判明

 という構成で書かれていますが、このフジコ幼少期と思われる話は実はフジコの話ではなく早季子の視点でかいた早季子の話。

1,2章早紀子が毒親フジコにお金を与えられずブラジャーを買えなかったことにより悪ガキKにいいようにおもちゃにされていることや、その少年Kが踏切を渡って逃げた早季子を追いかけて踏切を渡ろうとして電車にひかれるシーンなどが書いてあります(その後実はKが小坂により助けられていたという話がありますが、実はそれは嘘で実際Kは死んでいて、教団が殺人鬼の娘早季子という広告塔を使って宗教の宣伝をするために書き換えている)

3章からはフジコの話。フジコは、かわいい妹と自分のことにしかお金を使わない母とDVの父を持つがある日その3人が殺されてしまい、叔母茂子に育てられることになった。母と違い叔母は優しいが、フジコと友達になった女の子はフジコにものをせびるような嫌なガキでフジコは叔母の財布からお金を盗んでその友達に物を貢ぐ日々。そんな時、当番だった藤子はクラスで飼っていたカナリアが死んでいることに焦ってカナリアをバラバラにして捨ててしまう。それを見ていたのが優等生の恵美。「一緒に謝りに行こう」と言われとっさに恵美を殺す。けれどフジコは捕まることがなく。カナリアを殺したのがフジコを苦しめていた友達だとうわされたことでそっちの苦しみからも解放される。その後、彼氏ができ妊娠。

ただこの男はフジコのことを真剣に思っていなくて、フジコの友達と付き合ってそっちに夢中になる。

しかしフジコが二股に気づいたことでフジコの友人が彼に別れをつげ逆上した彼がその女の子の首を絞めてしまう。本当は死んでいなかったが彼氏に泣きつかれたフジコは彼女にとどめを刺した後その子をバラバラにして処理するかわりに彼に結婚を迫る

で、その男と結婚したフジコ。

ようやく叔母の家を出ることができ、彼の実家も短期間ででて彼と子供の3人で住むことにしたが彼は働かずバンド活動したり浮気したり殺した元カノのことが好きだったと泣くため殺害。

娘のこともしばらくはかわいがっていたが、押入れにいれたまま保険の仕事をしては疲れて帰ってきてを繰り返してる間に育児放棄しそのまま死亡

その後は、整形し新しい人生を歩むため銀座の高級クラブで働き、再婚しここで早季子と美也子を出産する

高級マンションに住み幸せにみえる生活をしていたが夫の事業が悪化し、お金を集めるために色んな人を殺害。

このころになるともうすぐ殺しちゃうフジコ。

で、最終的に夫も殺害。

(これが2章でKくんが踏切事故に遭った後、ベランダで母親がたってたシーンにつながる)

帰ってきた早季子の首も切ろうとするが辞める

フジコはここで血だらけの部屋を元に戻さなくちゃと思うがもう一体どこからやり直せばいいんだっけ?となりフジコの物語は終了。

その後早季子は大叔母にあたる茂子のもとへ、美也子は別の夫婦の元で育てられ、早季子は大叔母が加入している宗教の広告としてこの小説を書きそして自殺(その自殺が自殺か他殺かは不明)

そしてその原稿を受け取った美也子がこの作品を作り上げるために茂子と小坂の元にインタビューに行こうとしているところで物語は終わる

その後新聞記事で美也子の切断されたからだの一部が山中から発見されたという新聞記事が載せられている。

つまり、フジコの両親&妹を殺したのは保険金目当ての茂子とその手下だった初子だと判明。

さらに茂子はフジコが殺した前の夫などにも保険金をちゃっかりかけてはその保険金をお布施してるんだよねぇ

恐ろしい。

フジコも茂子も

でもこの話の続きがあって・・・・

感想

私は幸せになると必死になるも、必死になるあまり邪魔者を全部殺していくという転落ストーリー

嫌われ松子の一生では松子は幸せになりたいと思いつつ周りにながされ受動的に不幸になっていきましたが、フジコはもっと能動的に転落していくタイプでした

 茂子が黒幕というオチは、読んでる最中に、こんな簡単に人を殺すフジコがどうして茂子のことは殺さないんだろうと思ってたらこういうだったのねとすっきりしました。

 殺人部分より、育児放棄された子供が亡くなっていくまでの描写が本当にきつかった…。

この本はこんな人におすすめ

  • 嫌われ松子の一生が好きな人
  • 最後に嫌な気持ちになるミステリー(イヤミス)が好きな方

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