とめどなく囁く 桐野夏生

あらすじ&感想

お腹痛くて寝込んでいた時に読んだ本3冊目。

他の2冊は後味はすこぶる悪いけどある意味エンタメ的要素が強く、読後感は悪いけど軽い

でもこの本は読後感はそこまでだけどあとひくしんどさがありました。

8年前に突然海で消息不明になった夫。その後主人公はお金持ちの30歳年上の男性と結婚する。

彼の息子嫁と娘1と娘2がほぼ自分と同じ年でそこは若干やりづらくはあるものの、広いお庭で優雅で静かな日常を過ごしている。

そんな中元義母から息子を見かけたと連絡が入る。元夫が生きているとはとても思えないけど、元夫の釣り仲間に話を聞いたりしているうちに、自分が元夫のことを全然知らなかったことに気づき‥。

結局元夫の8年前に何があったかの真相は大したことないんだけど、8年前にすべてを投げ出して出て行った元夫の最後の許しが私も許せないなぁと思いながら読んだ。

自分に甘い人なんだろうなぁ。無言電話とか手紙とか本当自分に甘い人間。

知らなかった時は何も気にならなかったけどいると分かればその存在が見えなくてももう今までのようには過ごせないとなった庭のヘビと元夫がリンクされていてその辺がうまいなぁと思いながら読みました。



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