今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東野/圭吾
1958年大阪市生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞、99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじ
2019年1月18日映画公開予定の本
若いエリート刑事でホテルマンに化けて潜入捜査をする新田を木村拓哉さんが、ホテルのフロントマンでホテルマンに化けている新田を教育する女性山岸を長澤まさみさんが演じます。
ホテルマン山岸の、ホテルに来る人々は仮面舞踏会よろしくお客様という仮面をかぶってやってくるので、ホテルマンはその仮面を決してはがそうとしてはいけないというモットーが「マスカレード=仮面舞踏会 ホテル」という題名になっています。
連続殺人事件が次はこのホテルで起こる可能性が高いことが分かり、ホテルマンとして刑事を潜入捜査することになった新田
ただし潜入捜査とはいえ一般のお客様にとってはホテルマンであることにかわりはないので山岸は配属された新田刑事の教育係になることに。
で、その後二人は最初は対立しながらも徐々に歩み寄り最後はいい感じになって終わります。
犯人は?
その1 視覚障害者の女性
視覚障害者にもかかわらず白い手袋をしている女性。
目からの情報をが入らない彼女が手のひらからの情報を遮断する理由がわからず怪しいと新田は考えていました。
しかもどう考えても時折目が見えているようなしぐさをして怪しい。
⇒実は近々このホテルを利用する資格障害者の夫のために下見に来ていた目の見える女性だった。(手袋をしていたのはやけどの跡を隠すため)
その2 怪しい男女
フロントにきた安野と名乗る女性が写真をみせて「この男を決して近づけないようにしてほしい」と山岸にお願いします。
プライバシーを理由に事情を話さない彼女。
女性客が遠距離恋愛の彼を驚かせたいから男性に内緒で部屋に通してほしいと頼まれるも 実はその男性に聞くと女性とは面識がないことが分かり、女性には男性が宿泊していなことにし、女性の宿泊も断ったという過去の出来事を思い出し警戒する山岸
その後その写真の男性が実際現れますが、名前も住所もでたらめ、それどころか安野と名乗る女性の住所と名前もでたらめでした。
ますます怪しい二人…。
⇒実は二人は夫婦。奥さんが浮気に気づき、夫の浮気現場を抑え離婚届けを突きつけようと考え「決して近づけない出ほしい」ということで逆に夫がホテルに入ったかどうかを探ろうとしていた。
その3 クレイマー栗原
ホテルマンのふりをしている新田を指名し嫌がらせのようなことを執拗に続ける客栗原。
新田には栗原の顔に見覚えがあり、刑事だということがばれているのかと不安に。
⇒この男性は新田が高校時代に教育実習で来ていた男性。新田に恥をかかされたせいで教師になる自信を無くし逆恨みしていた。
新田のプロのホテルマンとしての態度をみて反省し謝罪することで解決。新田も栗原に再挑戦するにはまだ遅くないと助言。
その4 追い返した女性
昔山岸が追い返した女性(その2の容疑者の時に出てくる過去に宿泊を断った女性)麻貴は当時その男性の子供を妊娠していて責任をとってもらいたくてどうしても会いたくて遠距離恋愛中の彼氏へのサプライズをしたいと山岸に嘘をついて彼に会おうとしていた。
ところが山岸は彼と会わせることなくさらに麻貴の宿泊も断ったため寒い中外で待ちそれが理由で流産していた。そのことを恨み山岸を殺害しようとしていた。
⇒ということでこの女性が犯人。
しかもこの女性その1の視覚障碍者の老婦人。
資格障害者のふりをしているのは夫のためと言っていたけどそもそも老婦人というのが嘘。メイクにより化けていたのです。
実は一連の事件は闇サイトをつかった4人の犯人がいるそれぞれの殺人事件をわざと連続殺人ぽくみせることにより捜査かく乱を狙ったもので、警察が唯一手掛かりをつかめなかった4人目の犯人がこれでわかり一連の事件すべての解決に。
麻貴は、この4つの殺人事件の4つ目がこのホテルで行われる結婚式の新婦のストーカー犯罪に見せかけることで(実際新婦の元には注射器による穴があいたワインが送られてきていた)警察の目をそちらに向けることで山岸を殺害しようとしていたのでした。
で、山岸は危ない目にあうけど新田が助けて二人はいい感じにっというところで物語は終わりです。
この本を映画化されています
マスカレードシリーズには続編がでているので映画も続編もありそう
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