カウントダウン 真梨幸子

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

余命、半年―。海老名亜希子は「お掃除コンシェルジュ」として活躍する人気エッセイスト、五十歳独身。歩道橋から落ちて救急車で運ばれ、その時の検査がきつかけで癌が見つかった。潔く“死”を受け入れた亜希子は、“有終の美”を飾るべく、梅屋百貨店の外商・薬王寺涼子とともに“終活”に勤しむ。夫を略奪した妹との決着や、“汚部屋”の処分など、過去から突きつけられる数々の課題に直面する。亜希子は“無事に臨終”を迎えることができるのか!?

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

真梨/幸子
1964年、宮崎県生まれ。『孤虫症』(講談社文庫)で第32回メフィスト賞を受賞

ネタバレありあらすじ

歩道橋から落ちたことで余命半年の癌が見つかったエッセイスト海老名亜希子が有終の美を飾るために終活する話。

亜希子はお掃除コンシェルジュとしてエッセイ等が大ヒットして年収7000万稼ぐ人気エッセイストだが、妹に夫をとられたり、孫が産まれたことで母親も妹の味方をしたりで不幸そう

でも、余命半年ということもわかり色々片付けることに。

まずは今は別のところに住んでほったらかしになっていた元夫と住んでいたマンションを片付けることに。

手伝ってくれるのはいつも何でも準備してくれる外商薬王寺。彼女には何でも話せる。

まず部屋を片付けて見つかったのは、昔仲良かった女の子の名前が書いてるレコード。ねだってもようやく買ってもらったレコードだったが、突然引っ越すその子に渡そうとしていたんだった。なんでまだここにあるんだっけ?

ということでその子が今どうしてるかを調べてみることに 

するとあの時の突然の引っ越しは夜逃げで、でも何も知らなかった主人公が引っ越しのことを皆話してしまい彼女の家には取立がきて夜逃げできず彼女のお父さんが取立の1人を殺害していたことがわかる。そんなことを全く忘れていた。その同級生は今でも亜希子がその時のことをエッセイに書いたらどうしようと思っているらしい。

次に、片づけをしながら外商薬王寺と話しているとOL時代に自分たちをケバケバチームと呼びバカにしていた同期の一人が今はイギリス人と結婚しカリスマブロガーになっていることを知る。

そのブロガーをのぞいてみると自分のことを仕事もできないのに化粧直しばっかりしていたとバカにしていた。

更に、妹が家のことを赤裸々に描いた小説で文学賞をとったことを知る。母親は内容を読んでいないこともありエッセイストとなったときは恥ずかしいと言っていたのに妹のことは誇らしげに亜希子に話す。

さらにお掃除コンシェルジュという名で売れてきたにもかかわらず汚い部屋の写真がリークされてしまう

もうすぐ死ぬというのに嫌なことだらけ。

ここからネタバレ

結局、余命前に彼女は自宅マンションから落ちて死んでしまう。

実は薬王寺はこのカリスマブロガーの担当の外商でもありかつ妹と海老名両方の担当者でもあった牛島の実家のかつての外商でもあった。

カリスマブロガーはイギリスの夫とは籍こそ抜けていないがもう一緒には住んでいなくて、OL時代化粧ばっかりしてて無能だったのにエッセイで成功した亜希子が許せずに歩道橋で突き落としていた

そして夜逃げしたかつての幼馴染は亜希子のことをストーカーのようにおいかけていて、ついに彼女と前の夫が住むマンションを見つけて偲びこんでいた。そこで亜希子に殺されていた。そして亜希子はなんだかわけわからなくなってスーツケースにしたいを詰め実家に送ってしまい。ぼーっと歩いていたところを歩道橋から突き落とされていた。

そして牛島はその殺された女性の息子だった。母が亜希子のエッセイを読み自分の父が殺人者であることをばらされる恐怖とそれをすっかり忘れていることへの怒りでおかしくなってしまっていて、牛島にも亜希子を監視しろと言われていた。そんなことをするつもりもなかったが何の因果か担当になり。その後母が行方不明に。何とかして探し出したいと考えていた。

そんな恨みを全部背負ったわけではなく、ただ亜希子は病気ではなく殺されたと思わせることで有終の美を飾れるとカリスマブロガーを家によんで突き落とされたふりをして死んでいた。

ただ、死ぬまで不幸だったが、妹はそのごたごたで本を出版できなくなってしまうし、カリスマブロガーは捕まるし、ストーカーのようにつきまとってきてた元幼馴染を殺したにもかかわらず死体はいもうの実家で自分の死後に見つかるし、遺産はあまり妹にはいかなかったようだしを結構思い通りに死ねたんじゃないかな

感想

ちょっともう女性特有の嫉妬や僻みがしんどい

最近濃厚な女友達とかいないのでもうこんなドロドロしてたっけ?ってしんどくなりました

ちなみに終活。実際残りの時間が1年きるとどうしたらいいかわからずおたおたしそうなので、まだまだあると思ってる今から始めた方が私にはあってるかもと思いました。

なんだかごちゃごちゃっと伏線回収しててぼーっと読んでいたのですでにあらすじ忘れかけているので内容は少し間違ってるかもですが、俳優と脚本がうまくいけば連続ドラマにすると面白いかもと思いました。



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