今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
辻村/深月
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。『ツナグ』(新潮文庫)で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)で第147回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容(「BOOK」データベースより)
T大学文学部二年生、清水あやめ。「感性」を武器に絵を描いてきたという自負がある。しかし、授業で男子学生・田辺が作った美しい映像作品を見て、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わい…。
内容&感想
光待つ場所へ
主人公の清水あやめは、自分の美術的才能に自信があった。
だからこそ一般の大学の授業の「世界を表現しろ」という課題について優秀作が発表される時にはもちろん自分の作品が紹介されると思っていた。
だけど紹介されたのは自分もうちのめされるほど完璧な作品で。。。
10代のわずらわしいほどの自分に対する自信と悩みがうまく描かれてると思う。
『冷たい校舎の時は止まる」に出てくる清水あやめが主人公
チハラトーコ物語
チハラトーコ29歳は美人でスタイルもよくて博識でオタク。
秋葉原で活躍する他のアイドルとは違う。(と自分で思っている)
そんなトーコは昔から現実に少しだけ嘘をプラスして他人を喜ばせる癖があった。
トーコの自分を偽るためや自慢するためではない他人を喜ばせるための嘘というのはちょっとわかるかも。
樹氷の町
合唱コンクールで主人公の天木は指揮者をすることになった。
けれどピアノに立候補した倉田はうまくピアノがひけず・・。
倉田が楽譜をくしゃくしゃにしてゴミ箱にすて泣く姿は読んでるこっちまでめんどくさい
全部松永くんが弾いてくれたらいいのにといかにもこのクラスにいそうな女子のようなことを考えてしまいました。
まとめ
どれも大きな事件ではなく、ささいな生活を通して人間の「苦み」みたいなのをうまく表現できている作品だと思うんだけど、すべての本作の方を読んでないせいかどれもぱっとしたところがなくかすみがかかってる作品のように感じました。
この作品は下記4作品のスピンオフ作品なのですが読んでなかったり読んでも忘れてしまっていたりで楽しめきれない‥。登場人物も本作で主役をしてるであろう人物を少しだけ登場させてたりするためか、意味もなく描写しているところが多々あって本作を知らない私にはちょっと読みづらかったです。
本作の方を読んでからもう一度この作品を読んでみたいと思います
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