今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。予測不可能な展開とどんでん返しの波状攻撃にあなたも必ず騙される。一気読み不可避、寝不足必至!!読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!
「BOOK」データベースより
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
芦沢/央
1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2017年『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞の、2018年「ただ、運が悪かっただけ」が第71回日本推理作家協会賞短編部門の候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
BOOK著者紹介情報
あらすじ
がっつりネタバレです
第一話
神楽坂にを舞台に怪談を書きませんか?と言われ作家である主人公はある怖い話を書き始める
それは主人公の友人の友人Aに起きた出来事。
ある当たると有名な神楽坂の占い師に彼氏と二人で将来を占ってもらったAは占い師に「不幸になる」と告げられる。
彼はそのことで占い師にキレてしまう。
そしてAはその後些細なきっかけで「わかれよう」と言ったところ、彼が彼女に異常に執着するようになる。
何度も「今すぐ来ないと死ぬ」と脅され、そのたびに彼のマンションに行き心身共に疲弊するA
そしてAに限界がきて彼の呼び出しに応じなかったときに彼は実際に死んでしまう。
その後、広告業界で働いてたAは自分が携わったポスターに染みが印刷されてしまうという出来事が多発する。
そしてその染みを拡大すると
あやまれあやまれあやまれあやまれあやまれ
と無数のあやまれという赤い手書きの字で書かれていた。
と言うAの話を聞いた主人公の友人Bは主人公に相談する。
そして主人公はその話をオカルトライターである榊に相談する。
榊は、男が死んだのがAが来なかったからではなく、その前の時点ですでに死んでいたことに気づき、その後染みも彼のAへの呪いではなく、神楽坂の占い師が問題ではないかときづく
あやまれは占い師にあやまれってことではないかと・・・
しかし、主人公がAにそのことを伝える前にAも、そして占い師に自分の恋愛相談をしていた友人Bもなくなってしまう。
ここまでが前提になります
上記の事件をずっと後悔していた主人公は今回この話を小説に書き、そして
神楽坂の占い師の情報がある人は教えてください
と書いた。
これが小説の第一話。
その後、主人公は、周りの人から寄せられたほかの怖い話を集めて小説を完成させてく
お祓いを頼む女。
自分もそして夫や息子も呪われている助けてほしいと電話をかけてきた読者。
ただしあざだらけの息子は呪われていたのではなく、「道を飛び出すな」とあれほど親に注意されていたのに約束を守らず飛び出してしまい車に引かれたことを親に隠していただけと気づき一件落着・・・のはずが
その後その子の母である読者が死亡する
妄言
隣に住む女性は優しいけどおせっかい。
妊娠している妻に「旦那さんが他の女と一緒にいた」など実際にはないことを妻に告げたりする。
そしてついに「旦那さんが人を殺しているところをみた」と妻に告げてきて・・・
おせっかいな女性は少し先の未来が見えていてしかもそのことに気づいてない女性だった
この女性は、旦那さんが殺してる~と告げた後、逆上した旦那に自分が殺されてしまう
助けてといったのに
時々とても怖い夢を見る妻。
その夢は自分の母も見ていた夢。
母はその夢を見続けそして実際死にかけた。
このまま妻もその夢を見続けると最後には死ぬ可能性すらある。
もうこれは家を手放すしかない。
家族は家を手放す準備をしていたが結局妻はなくなってしまう
夫はパチンコが趣味でその時の
いい加減諦めようと思っても、もうちょいがんばれうまくいきそうな手が思いついて試さずにはいられなくて・・・
という癖が家を売ることになったときにもでてしまい間に合わなかったというオチ。
誰かの怪異
部屋に霊がでるという男がある日霊に詳しい友人に除霊してもらう。でも中途半端な知識で行う除霊は逆に危険で・・・
最後
4つの小説を書き終えた時点で
作者はこの周りの人から聞いた怪談のすべてに占い師の影を感じる。
あれ?もしかして神楽坂の占い師を探しているつもりが逆に見えない力で占い師のほうが自分に近づいてきてる??
オカルトライターの榊とはしばらく連絡が取れない・・・
感想
夜にミステリーだと思って読んだらまさかのホラーですごく怖かったです
本当にぞくっとしました
リングのような隙がなくつくられたホラーではなく
そもそも占い師が本当に呪ってのるのかもわからないし、他の物語とかんでるのかもわからなくてそのふわーーっとしたところが嫌な人はいやかもしれないけど、私にはそのふわっと感が逆にありそうーっておもってめちゃくちゃ怖いってなりました。
怖がりは夜読むべからず
因みにこのブログも夜中にかいててまた怖がってます
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