怖いへんないきものの絵

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

『怖い絵』と『へんないきもの』が、まさかの合体。アルチンボルドの魚、クラナッハのミツバチ、ルーベンスの狼、ペルッツィのカニ…。不気味で可笑しい名画の謎に迫る!

著者について

中野京子(なかの・きょうこ)
作家、ドイツ文学者。北海道生まれ。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍。特別監修を務めた2017年開催「怖い絵」展は入場者数が68万人を突破した。「怖い絵」シリーズ (角川文庫)、「名画の謎」シリーズ(文春文庫)、「名画で読み解く 12の物語」シリーズ(光文社新書)、『美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔』(PHP新書)など著書多数。

早川いくを(はやかわ・いくを)
著作家。1965年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。広告制作会社、出版社勤務を経て独立、文筆とデザインを手がけるようになる。近年は水族館の企画展示などにも参画。『へんないきもの』(新潮文庫)、『またまたへんないきもの』(幻冬舎文庫)、『カッコいいほとけ』(幻冬舎)、『うんこがへんないきもの』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)、『へんな生きもの へんな生きざま』(エクスナレッジ)、『へんないきものもよう』(ベストセラーズ)、訳書『進化くん』(飛鳥新社)など著書多数。

怖い絵シリーズとへんないきものシリーズとの合作

へんないきものシリーズが大好きなので手にとった作品

こんなにいろんなしかも不思議な動物が描かれてるなんて知らなかった。

「魚に説教する聖アントニウス」とか本気でこんな絵あるの?ってなる。

話も漫才のようにテンポよく書かれていてとっても読みやすい。

ドレの『赤ずきんちゃん』は貞操の危機を描いた作品。このように狼は絵本等でも常に悪役で登場するけどそれは、ローマ神話の軍神マルスに仕える聖獣であったため、キリスト教の時代に異教の価値観として駆逐され、逆に害獣とみなされるようなった歴史的経緯があったらしい。勉強になる。


 カルロ・クリヴェッリ『聖母子』にめちゃくちゃリアルな蝿が描かれているのは、それだけの微細描写ができる画家の力量を示し、さらに、不浄の虫を描くと一種の魔除けの役割を果たし、それ以上の害虫がやってこないと考えられていた。って話も面白い!

一番の収穫は蛆虫。蛆虫は腐った肉だけを食べ、抗菌性の分泌液を出すので蛆虫がたかった傷口は治りが早いらしい。初めて知った。そして多分これからも使うことのない知識ではあるけど勉強になった。

ということで笑いながら読めて少しだけ絵画を通して歴史をしることができる面白い作品でした。



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