内容(「BOOK」データベースより)
その木に祈れば、願いが叶うと言われるのはなぜか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東野/圭吾
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじと感想
2021年最初の1冊。
東野圭吾さんの小説ですがミステリーではなくほっこりするお話でした。
ナミヤ雑貨店の奇蹟が好きな人にはお勧めの小説
逮捕された主人公を救ったのは遠い親戚。釈放と引き換えにクスノキの番人を主人公に託す。
そのクスノキは一般的には願いが叶うスポットとして知られているが、実は特別な力があり・・・
という内容。
ここからネタバレだけど、主人公の元に祈念に訪れる父親の子供が父の不倫を疑っていてその解明を手伝わされているうちにそのクスノキの不思議な力が明かされるんだけど
それはクスノキが念じる人のすべて(伝えたいことだけじゃなくその人のすべて)を血縁者に伝えることができるというもので
例えばピアニストを目指すも挫折し最終的にアルコール依存症になりなくなってしまった息子が母親に懺悔と感謝と共に自作のピアノ曲を念じて残したり
そういうことができる。
でその力でいくつかのいい物語がうまれて、それを通して主人公が少し成長するというそういう内容でした。
ただ伝えたいことを残せるのではなくその人の邪念なども含めてすべてが伝わってしまうというのがうまいなぁ 嘘がつけないうえに自分に相当な自信と思いがないと祈念できないもんなぁ
私は邪念にあふれているので今のところ子どもたちには遺言でしか残せないな
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