この雨が上がる頃 大門剛明

内容(「BOOK」データベースより)

レンタルビデオ店への立てこもり。少女誘拐。結婚詐欺。窃盗。殺人。記憶喪失の謎の女。そして、汚職。同じ雨の一日に起こった事件は、どれも閉塞した日常から抜け出そうという焦りに、満ちていた。各地で雨が降った、とある一日事件は多発する。社会派本格推理の実力派が、趣向を凝らして創り上げた傑作推理珠玉集!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大門/剛明
1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部哲学科卒。2009年、『雪冤』で第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞

あらすじ&感想

雨が降っているので雨の小説を

この雨が上がる頃

ビデオショップで事件に巻き込まれる主人公。人質をとって立てこもる犯人たちの動機が自分たちの母をひき逃げした犯人に自首をしてもらうためのものだと知り、主人公はその犯人たちに同情する。

ちょっといいなと思っている弁護士と一緒に事件に巻き込まれてる女性が主人公なんだけどこれは見事に騙された。短いけど面白い

雨のバースデー

誘拐された女の子を助けるために、主人公が奮闘する話。

これはちょっと途中でオチに気づいちゃった。

プロポーズは雨の日に

母はある日万引き犯に間違えられてそれを苦に自殺した。その時本当の犯人が落とした携帯ストラップだけが犯人の手がかりだったが犯人はいまだに捕まっていない。

そして最近父の様子がおかしい。どうやら父には新しい女性がいるようで、その女性との結婚を考えているようだ。

主人公の女の子が父を尾行していると、どうやら今日父はその女性にプロポーズするようで・・・

これもオチが見えちゃいましたがでも面白い。

密室の雨音

ロッカーで時計を盗んだ主人公。

その犯人捜しが始まる。

いやいやこの落ちはちょっと無理やりすぎるだろーーーって思いました笑

軍艦橋に降る雨

将棋倶楽部によく顔を出す若者にお金を貸したがどうやら踏み倒されたらしい、少し悲しくなって軍艦橋にやってきた彼はそこで不思議な少女に出会う。

そしてちょうどその時間に若者が殺されていて、主人公は容疑者に。

あの時の少女に証言してもらえれば・・・。

なんとオチは意外といい話!

記憶と雨とニート

ニートの主人公がある日記憶を失った女性と出会う。

その女性の記憶を取り戻すため主人公が手がかりを探すと意外と簡単に彼女の家がわかる。

家にいくと、彼女と会った日に彼女の夫が何者かに殴られ殺害されていて警察がその捜査にあたっていた。

犯人とニートとの恋と思いきや・・・

地検と通り雨

悪いと評判の江上の贈収賄事件を担当することになった主人公

あとは江上の自白がとれれば・・

だが江上は自分はやっていないという。

これは長編で読みたかったかも

まとめ

ということで雨の日に雨の本を読んでみました。

暑い日に涼しくなるような本 海外行けない今だからこそ海外が舞台の本を読むのも好きなだけどあえて同じ状況の時に読むのも好きです。

ということでこれから夜中に読むのはちょっと怖いかもというホラー小説を読みます~(夜中の0時45分)



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