羽生善治氏推薦!! 「棋は対話なり」を連想させる作品集です。
凪良ゆう氏悶絶!! 腹が立つほどの傑作。勝負に生きる苛烈さと、その果てにのみ生まれる光に胸が搔き毟られた。たとえ破滅するとしても、この手を選びたい。
驚きと感動の連続!限界に挑む人々の運命の瞬間をとらえた、心揺さぶる将棋ミステリ。
26歳までにプロになれなければ退会――苛烈な競争が繰り広げられる棋士の養成機関・奨励会。 リーグ戦最終日前夜、岩城啓一の元に対局相手が訪ねてきて……追い詰められた男が 将棋人生を賭けたアリバイ作りに挑む表題作ほか、運命に翻弄されながらも前に進もうとする人々の葛藤を、驚きの着想でミステリに昇華させた傑作短篇集。
あらすじ&感想
将棋がテーマの短編集
将棋がわかれば多分もっと楽しめるんだろうなぁ
さしかたとかの問題ではなくどれくらいすごいことなのかとかが肌感としてわかれば絶対もっと面白く感じたはず
弱い者
震災被災地にボランティアに訪れた北上八段。
小学6年生程の少年との対局で彼に才能を感じる。でも彼は2回も明らかにあがりなのにあがらなかった。
その後自分の弟子にしたいと思い声を掛けたら・・・。
少年は震災後男性にいたずらされることから逃げるために男の子のふりをしていた女の子だった。
という話。
将棋界では女性は女流棋士という世界で戦うことが一般的なようで女流棋士と通常の棋士には相当な力の差があるよう。
知らなかったなぁ これは環境とかではなくどうしても超えれない壁なのかな?
神の悪手
プロ棋士なるのめちゃくちゃ難しすぎじゃないですか?
年齢制限もあってってのがさらに生き残るのも大変
今回はそんな崖っぷちの棋士が先輩からある手を教えてもらうという話。
その手を教えてくれた先輩を口論のすえ押してしまい その結果先輩は倒れてそのまま動かなくなる
まさか死んでないよなって思いながらそのまま帰るも次の日先輩は試合にあらわれなくて~という展開は昔の2時間ドラマっぽいけどでもその先輩から教えてもらった手をそのまま使うかと悩むところはとても手に汗握って面白かった。
それにしても大変な世界。
ミイラ
詰将棋の問題を送ってきた少年。でもその少年の詰将棋の手は明らかに破綻している。
小さい頃から村全体がある宗教にはまっているというところで育てられた少年。
村人全員が疫病でなくなり初めて外の世界にでるも自分の思っていた常識は外の世界では全然通用しなかった。そんな中で唯一父親に学んだ将棋だけがと思っていたが・・・
面白い!これが一番好きな話だった
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