内容(「BOOK」データベースより)
神足の悩みは、深夜になると隣室から聞こえてくる不気味な物音。何かを切断しているような…もしかして死体?時を同じくして、近隣で女性と思われる死体の一部が発見されたという事件を知った神足は、隣人の徐が犯人なのではという疑いを持つ。そんなある日の深夜、隣室から何かを梱包するような音に続いて、徐が外出する音が聞こえた。気になった神足はそのあとをつけるが―。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中山/七里
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し2010年に同作で作家デビュー。音楽を題材にした岬洋介シリーズのほか、時事問題をテーマとした社会派小説まで幅広く手がける。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじ&感想
寮の隣の部屋で夜中に浴室で何か作業してるような音がうるさくて寝れない主人公
もしかして死体を解体してるんじゃない?と想像してから寝られない日が続き・・・
ネタバレあり
隣の部屋の人間が連続殺人鬼かもしれない。夜中のうるさい物音はきっとお風呂で死体を解体してるからだ。から始まる小説なのできっと犯人はこの隣人ではないとは思っていましたが(そのままその人が犯人だったら小説としては面白くないから)犯人こそ別の人物でしたが、夜中の物音は本当に隣人が死体を解体してた音だっていうオチにびっくりしました。
隣に住んでいる人が連続殺人鬼かもしれない、でも主人公は過去にストーカーの前科がありその生きづらさから逃げるために戸籍を買った過去があるため警察に頼ることができないという設定がありその設定のおかげでいい感じにもどかしいです笑
犯人は登場人物が少ないので死体解体と殺人鬼が別とさえわかれば簡単にわかりそうですが、そこに気づくのは難しいかなぁ。
また、連続殺人鬼はもちろん怖いですが、それより今はどちらかというと控えめでいい人な主人公が過去に起こしたストーカー犯罪怖いです。
こんな風に思い込み愛情が憎しみにかわりそして犯行に及ぶんだってことも怖いし、過去のストーカー犯罪をしていた時の妄想と思い込みの強い彼と今の彼の性格が違いすぎてそれはそれだけ主人公が過去の罪にちゃんと向き合い更生できたってことでもあるんだけど、逆にこんな普通のいいひとが何かのきっかけにストーカーになりうることに怖さが‥。
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