ハピネス 桐野夏生

内容(「BOOK」データベースより)

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。おしゃれなママたちのグループに入るが、隠していることがいくつもあった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

桐野/夏生
1951年金沢市生まれ。’93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、’98年『OUT』で日本推理作家協会賞、2004年同作英訳版が日本人初のエドガー賞候補となる。’99年『柔らかな頬』で直木賞、’03年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、’04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、’05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、’08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、’09年『女神記』で紫式部文学賞、’10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、’11年同作で読売文学賞

あらすじ&感想

憧れの高級タワーマンションに3歳の娘と住む主人公
ママ友のリーダーはおしゃれで主人公の憧れの存在。主人公は分譲ではなく賃貸で住んでいることもありどこか気おくれしている。ママ友たちも分譲組とその他組でどこか線引きしているようで。

都会じゃ・・・都会の話じゃ・・・となりました(なんだその感想)

子供を産む前はママ友って怖い存在だなーっとこういう本を読むたびに思ってたけど、私が住んでるところは田舎だから幼稚園のお受験もほぼないし、分譲か賃貸なんて気にしている人いないからか(私が疎いだけかもだけど)なんか別世界のお話でした。

ただ、矛盾するかもだけど、ママ友って実はそんなにドロドロしないんじゃない?と思いつつも
小説としてと考えるなら、桐野夏生が描くならもっとドロドロ人間の汚い部分を書いてほしかった
ママ友の中でも存在感の薄い存在を主人公にしてるせいか、なんだか性格描写がものすごっく薄っぺらい。
ぐちぐちしてた主人公が最後にはわりとしっかりものになるんだけどそのかわりっぷりが唐突で
ハッピーエンドになったというよりはなんとなくまた周りに流されてその結果がたまたまよかっただけという印象。

どうせなら主人公があこがれてた分譲マンションに住んでるイブママを主人公にしたほうが面白い作品がかけたんじゃないかな

都会に住むままはここにリアルさを感じたりするんだろうか、だとしたら結構怖い小説でした。



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