今日の一冊
あらすじ
北島紗江子はテニス中に経験したことのない疲労感に襲われ病院で診察してもらうが、そのまま死亡してしまう。
死因は脳梗塞と家族には伝えられるが、当時中学生だった娘の麻里はその診察に疑問を抱く。
その後麻里は医師を目指し、研修医、臨床医としての経験を経て、あの時母を診察した曳田の経営する病院で働き始める。
しかし曳田の誤診を暴くつもりが、徐々に奔放な性格の曳田に惹かれていき・・・
感想
現役の医師が書いた医療小説。
理系でありながら小説をしかも現役の忙しさの中で書き上げるって才能があるってすごい。
ただ、医師が誤診について書くというだけでかなり期待してしまったのですが、医師がどうやって誤診という結果を招いたのかについての記述があまりないのが残念。
曳田院長と看護婦との愛人関係や母を殺したかもしれない相手をどんどん好きになってしまう主人公という描写が多すぎるけど、肝心の曳田院長が全然魅力的じゃない。
せっかくだから医者だからこそ書くことができるリアルな医療現場の小説が読みたいと思いました。
この小説はこんな人にお勧め!
この小説を読んだら次はこんな小説はいかがでしょう?
現役精神科医の書く小説
風花病棟
院内恋愛に興味がある人!