今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
「大学の一年間なんてあっという間だ」入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。パワーみなぎる、誰も知らない青春小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊坂/幸太郎
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。2003年上期に『重力ピエロ』、2004年上期に『チルドレン』、2004年下期に『グラスホッパー』が、それぞれ直木賞候補に選ばれる。2004年には『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞する。いま、もっとも熱い期待を寄せられている若手作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登場人物
- 西島 熱い人 クラッシュとラモーンズというバンドが好き
- 鳥井 軽薄でちゃらい適当な人
- 東堂 美人 蓼食う虫も好き好き意外と西嶋が好き
- 南 超能力の持ち主。頑張れば車も動かせる 引っ込み思案 鳥井が好き
- 北村 主人公。最初は冷めているがだんだん熱くなる
- 莞爾 軽いノリの人。
あらすじ
大学に入学した北村はクラスの飲み会に参加する。
そこで北村は鳥井から「学生は目の前のことしか見えない近視型と上から全体を見下しながら眺める鳥瞰型がいるけど君は鳥瞰型だろ?」と指摘される。
そんなどこか冷めた北村が鳥井・モデルのような美しさの東堂・鳥井の同級生のおとなしい南・そして熱い男西嶋に出会い変わっていくお話。
春
合コンでちゃらちゃら遊んでる鳥井がナンパした長谷川さんとその仲間の女性とコンパをする。
合コン後女の子たちに誘われたボーリング場にホストが乱入してきてなぜか鳥井とホストが賭けボーリングをすることに。そしてまんまとはめられて多額の借金を背負う鳥井・・・
夏
大統領か?と聞いてから人を襲う強盗の犯人らしき人の家を突き止めた長谷川さん。
そこで鳥井と西嶋と北村の3人でその家を訪れると空き巣グループと遭遇。
彼らは侵入された家の人を助けるべく行動を起こし犯人は逃走するもその時に鳥井が腕をひかれ切断することになる。
心を閉ざした鳥井の心を開くのは・・・やはりあの男で
秋
超能力者とそれを否定する学者麻生の争い
超能力者である南の友人である彼らは超能力を否定する麻生を倒すために麻生を尾行する。
ところが超能力者と麻生は2人で東堂の働くキャバクラに行き、裏で結託して2人で詐欺をしていたことが判明する。
冬
偶然鳥井の腕を引いた犯人を見つけ、彼らが再び強盗を企てていることを知る。
北村らは、被害に遭うであろう家をつきとめそのことを警察に伝えるが自分たちも張り込みをすることに。
するとそこに現れたのは・・・
好きなことば
学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、
あの時は良かったな、オアシスだったな、
と逃げるようなことは絶対に考えるな。
そういう人生を送るなよ。
賢くて、偉そうな人に限って、物事を要約したがるんだよ
今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、
明日、世界を救えるわけがないんですよ
感想
伊坂幸太郎が描く青春。
もうめっちゃ青春。大学生のそばで話を聞いてるかのような気分になれます。
大学が時間が無限にあるかのようにだらだら過ごしてしまって、結局何をしたわけでもないんだけどやっぱりあの4年間は楽しかったなぁとしみじみ思いながら読みました。
大学時代は全然キラキラした青春じゃないなと感じていたけど、二度と戻れないとはっきり認識した時から何でもなかった4年が輝きだしてくるから不思議。
青春は後から青春ってわかるんだなぁ(しみじみ)
とか思いました。
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