【毒親等毒のある短編集】ポイズンドーター・フォーリーマザー 湊かなえ

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

湊/かなえ
1973年広島県生まれ。2007年、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。’08年、受賞作を含む連作長編『告白』でデビュー。同作で’09年、第6回本屋大賞を受賞。’12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門、’16年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞。’18年『贖罪』がエドガー賞〈ペーパーバック・オリジナル部門〉にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

あらすじ

マイディアレスト 

自分には厳しい母はなぜか妹には甘い

厳しかったから今までふしだらなことをせずに生きてきたのに・・・

ホラーです

ベストフレンド  

脚本の新人賞で優秀賞に選ばれた主人公が最優秀賞に選ばれた見た目さえない女性に嫉妬する話 

罪深き女     

凄惨な事件を起こしてしまった男の幼少期を知る 女性。

「彼を救ったのは私、でも救えなかったのも私だ」と彼女は言う。

でも彼にその女性の話を聞くと・・・

優しい人     

BBQ場で一人の青年が殺される。

周りの人の証言から彼の生い立ちがそして殺した女性独白により彼女の生い立ちが語られる

ポイズンドーター 

母子家庭で厳しく育てられた主人公。

現在女優になった彼女に舞い込んできた仕事は「毒親」がテーマのトーク番組

ホーリーマザー  

ポイズンドーターではみえなかった母と子の関係を別の角度から描いた作品

感想

親の立場で読むので刺さるものがあった

特に最後のポイズンドーターとホーリーマザー

この小説の母まではいかなくとも誰もが毒親要素は十分持ってると思う。人間なんて完璧じゃないから。

なので、どこかで自分の親が毒親だと気づくことができたのなら、その先は「毒親のせいで」といつまでも言い続けて大切な人生を台無しにしてしまうのではなく全力で親から離れていってほしいと思った。

(小さくて逃げださなければいけない状況なのにそれが出来ない場合等は周囲のサポートも含めこれからなんとかしていかなければならない問題だけどそうじゃない場合の話)

私の子供も含めて。

何かの機会があったら言っておこう。もちろん毒親にならないために全力を尽くすけど



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