今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
会いたくて、会いたくて。なのに、会うことが叶わない―。22歳の誕生日、書店アルバイトの花音が出会ったのは、アメリカ留学へ旅立つ予定の海晴だった。遠く離れても、熱く想い続けるふたりのゆくえ。圧倒的な支持を受ける、涙の純愛小説。
著者について
岡山県生まれ。同志社大学卒。1993年海燕新人文学賞を受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞を受賞。主な著書に『玉手箱』『愛を海に還して』『年下の彼』『美しい心臓』など多数。
あらすじ&感想
かつては好きだったのですが最近借りることがなくなった恋愛小説でした。
主人公は、大学4年の花音。
東京で就職が決まっていて、最後のアルバイトをしていた京都の本屋で井上海晴と出会い恋に落ちます。
親戚のために絵本を買いにきたのでどれがいいか教えて欲しいと5分ほど話しただけでその場では握手をして別れたけど、その時点で二人はがっつり恋に落ちていて、どうしても彼女と連絡をとりたくなった海晴はその後もう一度本屋を訪れ頼みこんで花音の家の電話番号を入手して留守電に連絡が欲しいと告げます。
彼女はその留守電を聞いてかけ直しお互いの感情を確かめあうことができたのですが、海晴は東京からNYへ留学する直前ではじまりから遠距離に。
で、会えないまましばらくメールだけでやり取りしてたのですが、すごい出会いがあった!と興奮気味のメールが来て以来彼からのメールはぱったりと来なくなり、不安になった花音は彼を追いかけてアメリカに行きます。
するとそこに彼の姿はなく妊婦姿の女性が。
彼女は彼と子どもとこれから3人で暮らすと言っていて・・・。
ここからネタバレ
実はこの妊婦さんは彼の子を妊娠してたわけではなく、別の人との子供を妊娠したが行き場を失っていたところを、仕方なしに彼が居候させていただけだった。(彼は別のところで研修していた)
なので不倫でも浮気でもなかった。
でもその人は彼と一緒になりたくて、彼が「花音に会いに東京に行く」と花音に充てたfaxをわざと送らなかったり、花音に彼の子供を妊娠しているといった嘘をついていた。
彼がその嘘に気づくのは花音が日本に帰った後で、まだ携帯もない時代だったので、すでに引っ越しをしていた花音の元に彼からの誤解をとく手紙が届いたのは13年の時が経っていた。
もう連絡をする手段もなく、花音は落ち込んでいたが、たまたまあの京都の本屋さんに寄ったところ、偶然彼と再会して物語は終わる。
今注目の若手俳優なんかをつかって映画化されそうな作品。
少女漫画ぽさが半端なかった。
ただ5分くらい本屋で会話しただけで、10,000㌔の遠距離恋愛に耐えられるほど恋に落ちる?
しかも2回会っただけで、あとはメールと電話だけなのにその後13年も引きずる??
さらに偶然前の本屋で出会う??
そもそも客に店員の個人情報を教える本屋〜!!!
と突っ込みどころ満載でしたが、割と若い頃は少女漫画思考というかすぐに恋に落ちるタイプだったので、若かったら全然理解できたかも
と思ったりしました。
この本はこんな人におすすめ
- 恋愛小説を読みたい人
- 遠距離恋愛中の人
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