【誰かの人生を覗き見した気分になれる】私はあなたの記憶のなかに 角田光代

今日の一冊

内容(「BOOK」データベースより)

角田ワールド全開!!待望の小説集。「父とガムと彼女」初子さんは扉のような人だった。小学生だった私に、扉の向こうの世界を教えてくれた。「猫男」K和田くんは消しゴムのような男の子だった。他人の弱さに共振して自分をすり減らす。「水曜日の恋人」イワナさんは母の恋人だった。私は、母にふられた彼と遊んであげることにした。「地上発、宇宙経由」大学生・人妻・夫・元恋人。さまざまな男女の過去と現在が織りなす携帯メールの物語。「私はあなたの記憶のなかに」姿を消した妻の書き置きを読んで、僕は記憶をさかのぼる旅に出た。(ほか三篇)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

角田/光代
1967年神奈川県生まれ。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞。05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです

あらすじ&感想

父とガムと彼女

父のお葬式にやってきた初子さん。

初子さんは自分が小学校1年の時から3年半母親がおばあちゃんの介護に行っている間自分の面倒を見てくれた人。学校帰りに二人で寄り道して、時々は父と一緒に3人で帰ったりした。

15歳になってから、そのことを母に聞いたら、とても気まずそうで、「あ。実は初子さんは父の恋人だったのだと思い当たった」

葬儀にだれを呼べばいいと悩んでいる母に「初子さんは呼ばなくていいの?」と聞くと‥‥。

母はあの時の初子さんは父の恋人ではないと断言する。初子さんと葬儀の時にあっても二人ともとても穏やかで主人公は恋人だと思ったのは自分の勘違いだったのかと思うが、あとで二人で泣いているところをみて、やはり初子さんは父の恋人だったと知るという話。

自分が家出している間不倫相手を家にあげて子供の面倒をさせるという夫と死ぬまで一緒にいてその死を悲しむことができるってすごいなぁ と不倫相手よりそっちが気になりました。

猫男

人生ではじめてフルコースの中華料理を食べたのはK和田君と一緒だった。

自分の事が好きで誘ってきたK和田君はその後大学にこなくなり姿を消した。その日からちょうど15年

私は今彼氏と一緒にいる。

K和田君は大学の単位もあまりとれず借金もたくさんあり他人の弱さに共振して自分をすり減らしてしまう優しいけどかわいそうな子でそのころべらぼうに好きな男がいる私は彼を利用した

こういう人いるなぁって思いながら読みました。いるけどなかなか文章化されることがないタイプの人で角田さんの目の付け所いいなーってなります

神さまのタクシー

ハミちゃんの事はみんな嫌いでだから部屋割りでハミちゃんと同室になったときは最悪だと思った

案の定ハミちゃんはルールに厳しく最悪で。

そんなハミちゃんは奔放な泉田さんが好きであこがれていたことを泉田さんが学校をやめて転校するときに知る。

主人公は泉田さんが寮を出ていく日にハミちゃんをのせてタクシーで泉田さんの見送りに行く。

これは青春ぽくていい話。読後感さわやか

水曜日の恋人

母親は水曜日に私を習字教室に連れていく。そして帰りには母親と同じ香りがする男性と3人で食事をする

私はその時間が大好きだったが・・・

ここにすでに書かれた小説

空のクロール

泳げないけど水泳部に入った主人公

いつのころからかクラスで明確に嫌われるようになり・・・

おかえりなさい

昔バイトをしていた。信仰宗教のチラシを配る仕事。ある日自分のことを誰かと勘違いしてるおばあさんに出会いその家に入れてもらう。

毎日おばあさんに食事を作ってもらうようになり

という過去の話をしているのは離婚する妻。

あの時紙きれを区役所に持って行った後の日僕はああいうものをきみと創り出したかったんだと思っていたことを話す。:



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