我々は、みな孤独である 貴志祐介

内容(「BOOK」データベースより)

探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。果たして犯人の正体を暴くことはできるのか?

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

貴志/祐介
1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。96年「ISOLA」で日本ホラー小説大賞長編賞佳作を受賞し、『十三番目の人格ISOLA』と改題して刊行される。97年『黒い家』で日本ホラー小説大賞、2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞、11年『ダークゾーン』で将棋ペンクラブ大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

あらすじ&感想

探偵の茶畑のもとに「前世の自分を殺した犯人を捜してほしい」という依頼が入る。

前世なんて信じていない茶畑と助手の鞠子だったが、調査していると実際に依頼者の見た夢と同じ事件の史実が残されていることに気づき、さらに依頼者だけでなく自分も含めて回りも同じような前世の夢を見る。

これは本当の前世なのかそれともだれかに仕組まれているのか?

という話の流れなんだけど、最終的に最初の依頼はそっちのけでこの世界の深淵を除くという形で終わります。

ネタバレしちゃうと結局このようのすべての人の人生は自分の前世であり来世でありだからもちろん前世は存在して来世も存在するんだけどそのすべてが自分。それをしってしまうと正気でいられないことがほとんどなんだけど主人公は3月11日に津波にのまれて亡くなった恋人のおかげでなんとか正気を保てたっていう話でした。(ざっくりすぎて意味不明だろうけどでも実際こんな感じの話)

なので最初の依頼の話は投げっぱなしで終了してるし、途中でやくざやマフィアとの抗争もあるんだけどそれもめちゃくちゃな感じで終わってるのできちんとした話を読みたい人からしたらすごく消化不良な気がする。

私もいつもだったらなんだこれってなってた気がする

ただ私がこの本を取ったのは30歳から結婚・出産1・出産2・資格試験と10年間ずっとバタバタしてたのに突然転職することになり突然スポットのようにあらわれた暇な2週間というときで、私はこの2週間をうまく楽しむどころか、自分と向き合ってしまう時間で自分の無力さとかできそこない具合に激しく落ち込んでしまっていて、だからこそ 結局みんなが自分でみんなが孤独というこの結末には結構救われました。

ということで私的にはありです。

でも人にはお勧めできないかも笑



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