あの夏の正解　早見和真

コロナ禍で甲子園が中止になった夏。
夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。

「このまま終わっちゃうの」?
2020年、愛媛の済美と石川の星稜、強豪2校に密着した元高校球児の作家は、彼らに向き合い、〝甲子園のない夏〟の意味を問い続けた。退部の意思を打ち明けた3年生、迷いを正直に吐露する監督……。パンデミックに翻弄され、挑戦することさえ許されなかったすべての人に送るノンフィクション。

あらすじ＆感想

２０２０年夏の甲子園大会中止。過去自分も甲子園を目指して桐蔭に入学し、でもベンチ入りすることができなかった作者がその知らせを受けて甲子園を目指していた高校球児たちが甲子園中止をどう受け止めどう生きていくのかを取材した本

途中までは中止になってもなお全員で野球にこだわることがいまいち共感しかねたけど、大人ですら試行錯誤の連続でしかもいまだ答えをみつけられてなかったりする中で彼らが自分たちなりの答えをちゃんとみつけていて、メンバーに入れないこも主力メンバーだった子も腐らず素晴らしい。

後数年たった後に、あの時まだ本当はと本音を語ってくれて、かつそれをばねに今どうしてるかなんかも語ってくれたらいいな。