今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
大切なものとして注目されている「自己肯定感」。でも、「自己肯定感」と「自信」は、同じではありません。そもそも子育てには、迷いや悩みがあっていいのです。大切なことは、「親に何ができるのか」を考えるよりも子どもの「育つ力」に気づき、信じること。「親はこうあるべき」という誤った固定観念を手放せば、子育ての真の喜びに目覚めることができるのです。
著者について
1950年生まれ。恵泉女学園大学学長。専門は発達心理。お茶の水女子大学・同大学院修士課程修了、東京都立大学大学院博士課程満期退学。学術博士。母親からの“生の声”に応えたアドバイスに定評がある。
この本はこんな人におすすめ
子育てに悩んでいる人
感想
ざっくりまとめます 自分なりの意訳で。
親と子へ別人格こうなって欲しいという親の業をどれだけ捨てられるかが重要
これはまぁ当たり前といえば当たり前なのですが愛してるからこそ素敵な人生を送ってほしくなりそのためには自分の失敗や反省等を子どもにはしてほしくないと考えがち。そしてこういう人生を送ってほしいが過度な期待につながってしまう。
これは、全く0にするのは無理だと思う。
でもそうなりがちだけど、最終的には子どもは子ども。とどこかで思っているのと思ってないのとではやっぱり違う気がするので、今いちど。
自信がなくても大丈夫、親の失敗や不完全が子どもを育てる
完璧であろうとすると大変。でも親も人間。失敗もするし完全でもない。そう思うことで親も肩の力を抜くことができるし、子どももそういう不完全な大人をみて補ったり修正したりして自分の人生を歩める。
親の自己肯定感をさげる 〇〇べき おばけ
- 母はいつでも優しくあるべき
- 子どもが3才までは母親が育児に専念するべき
- 子育てはすべて手作りであるべき
- 母親は完璧な育児をすべき
という神話のせいで母親は自分を母親失格だと思ってしまい自己肯定感を得られないでいるという話。
実際私もそんなことはないと頭でわかっているけど上記をこなしてる母親も知っているだけに、それに比べると私は・・・と思わないではない。
そしてこれは自分だけでなくもっと厄介なことに夫や親や社会からも思われてるってところ。
子どもの叱り方
①発達段階に注意して
②絶対叩かない(叩いてしまったことをしつけだと正当化してしまわない)
③その場で行為だけを叱るそして
④感情的になってしまった時は謝る
厄介なイクメンについて
仕事だけしていて家事と育児は妻に任せている。
という男性は減った。
仕事から帰ってきても育児を手伝ったったり家事を手伝ったり。休日は家族で出かけることもいとわない。
いわゆるイクメン。
「僕はできる限りのことはしています。自分言うのは気が引けますが採点したら100点に近いと思います」
と言ったりする。
でも、だからこそそれでも育児に悩む妻に対しては「これ以上は僕はできないというほどやっているのだからあとは妻の問題だろう」と言い切ってしまう。
という話。
実際 私の父に比べると私の世代の男性は本当に育児や家事に積極的に参加している人が多い。仕事の後、育児や家事をして体力的にも精神的にも大変だろうなぁって思う。
ただ、それでもほとんどの自称イクメン男性は、出産前の仕事内容とほぼ変わらない仕事をしてからその後で本来自由時間だったはずもしくは睡眠時間だったはずの時間を削って家事や育児をしているに過ぎなくて、女性のように仕事ができなくなったり出産前の生活を一変させたりするほどにはしていないと思う。
という葛藤を女性はしてたりする。
責めたいわけではなく、そのあたりの感情をわかってほしかったりするんじゃないかなぁ。まぁこのあたりは私の感情ですね。
まとめ
- 子どもを愛するあまり、子どもに自分の理想の人生を歩ませようとしない
- 完璧なんて無理だから周りの「母親は〇〇べき」という言葉にとらわれず生きるべし
子どもはかわいい。でもそのために捨てたキャリアを捨てずに済んでいる夫がうらやましい。いや違う。子育て中夫がいるからこうやって育児ができているのだ。