今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
深瀬和久は平凡なサラリーマン。自宅の近所にある“クローバー・コーヒー”に通うことが唯一の楽しみだ。そんな穏やかな生活が、越智美穂子との出会いにより華やぎ始める。ある日、彼女のもとへ『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が届く。深瀬は懊悩する。遂にあのことを打ち明ける時がきたのか―と。
著者について
湊 かなえ
1973年広島県生まれ。2007年第29回小説推理新人賞を「聖職者」で受賞。08年受賞作が収録された『告白』を刊行。同作で週刊文春’08年ミステリーベスト10の第1位、’09年に第6回本屋大賞を受賞する。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。’16年には『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞。その他の著書に『少女』『贖罪』『Nのために』『夜行観覧車』『白ゆき姫殺人事件』『母性』『望郷』『高校入試』『豆の上で眠る』『山女日記』『物語のおわり』『絶唱』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』などがある。最新作は『山猫珈琲』(上・下巻)。
あらすじ
平凡な男性深瀬和久は行きつけのコーヒー専門店「クローバーコーヒー」の奥さんのおかげで同じ常連のパン屋の店員美穂子と交際するようになる。
そんな美穂子の元に「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた手紙が届き、深瀬は3年前のゼミ旅行のことを告白する。
3年前のゼミ旅行に参加したのは、村井・谷原・浅見・広沢そして深井の5人。
村井は途中で事故に遭い遅れることになったので4人で先に別荘で夕食の準備をしていた。
そこで谷原と浅見はお酒を飲み始め、お酒が飲めない広沢と深瀬に絡む。
行きの蕎麦屋で広沢が一人だけカレーを食べたことにまで突っかかる始末。深瀬はお酒アレルギーのため最後まで飲まなかったが広沢は眠くなるだけだったのでここでお酒を飲む。
その後事故で遅れていた村井から駅まで迎えに来てほしいと連絡が入る。
谷原は村井にタクシーでここまで来るように言うが、村井はタクシーは前の駅までもどらなければいけないので嫌だとごねる。
別荘や車や食材はすべて村井が用意してくれていたから無碍に断ることもできなかったが免許を持っているのが浅見と広沢だけで、二人ともお酒を飲んでいた。
道は険しく危険だったので免許を取って間もない広沢ではなく浅見に運転を頼むが、浅見は教師を目指していたため固くなに断る。
そのため広沢が運転することに。
深瀬は広沢が眠くならない様にとハチミツを買ったコーヒーを入れて広沢に渡す。
が、そのまま広沢は帰ってこなかった。
車は崖からおち広沢は亡くなった。
この話を深瀬が美穂子にしたところ、「お酒を飲んでいたことも道が危険なことも天気が悪いことも運転に慣れていないことも知っていたのに広沢に運転させたのはひどい」と深瀬をなじる。
その後深瀬のもとだけでなく教師になった浅見にも村井にも脅迫文が届いていることが判明し・・・・
感想
深瀬に近づいてきていた女性が実は広沢の~っていうところあたりまではミステリー小説ではありきたりといえばありきたりだけど
広沢がなくなった原因は意外性があり面白かった。
コーヒーもハチミツもそしてそばも確かに何度もでてきたけどまさか真相でつながるとは。
後、深瀬は広沢を知るために、広沢は〇〇だとノートにたくさん書くことによってその人物像とそして自分と広沢との関係を探っていくんだけどこの△△は〇〇だという手法はとてもいいなって思った
私は子供が好きだ
と私も自分を知るために私は〇〇だを初めてみようと思った
告発文を送ったのが彼女の美穂子で実は彼女が広沢の~ってところまでは簡単に読むことができたけど、まさか死因がアレルギーだとは思わず最後の結末には驚かされた。
ちなみにドラマ版も面白い。でもさえない役として藤原竜也は無理がある
どうしても華がある
コメントを残す