今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。
著者について
1976年大阪生まれ。2006年本作で第4回ボイルドエッグス新人賞を受賞しデビュー。第2作『鹿男あをによし』で直木賞にノミネートされる。他著作に『ホルモー六景』がある。
あらすじ
京都大学の一年生である主人公が負けると口が自然に「ホルモーーーーー」と絶叫してしまう謎の競技「鴨川ホルモー」に参加させられそれを通して恋あり涙あり喧嘩あり友情ありの青春を過ごす話。
競技は、栗きんとんのような顔をしたオニ1000匹(一般人にはもちろん見えない)をオニ語で支持し戦わせるというなんかよくわからない設定
感想
謎の生物とか出てくるファンタジー的な要素をもつ小説が苦手な私なので最初はちょっとひるみましたが、どうしてオニ同士が戦うのかとかそもそもオニってなんなの?とか考えなくてよくて、それを通した「青春」がこの本の軸とわかり、途中からはさくさく楽しく読めました。
ただ、青春部分については、4人の恋愛やちょんまげの彼との友情などおもしろいんですがなんかちょっと味気ない
せっかく「主人公が鼻ふぇちで鼻をみて一目ぼれする」というちょっと変わった設定をもってきてるのになぜか普通の展開でちょっとがっかりでした。
文章はやたら京都の地名やら通り名が出てきます
私は京都で中学から大学までを過ごしてるので「鴨川デルタ」とか懐かしーーと思いながら楽しく読めましたがそれがなかったらいまいちだったなぁ。
この本はこんな人におすすめ
- 学生時代に京都の大学に通っていた人
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鴨川ホルモー第二幕
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