税理士が知っておきたい中小企業の税務改善ノウハウ 資金調達相談士協会著

今日の一冊

出版社からのコメント

○中小企業の資金繰り・資金調達に必要な財務の考え方とそのノウハウがわかり、顧問先の財務を強力にサポートできます!

○解説中には図表を数多く盛り込んでいますので、理解しやすい内容となっています。

内容(「BOOK」データベースより)

決算書の組み方から事業計画の立て方、銀行交渉までを一冊にまとめた経営改善の教科書!

感想

  • 第一章 中小企業のための財務支援 月商3ヵ月分の資金を持て
  • 第二章 意思決定のための試算表及び融資を受けるための決算書作成のポイント
  • 第三章 金融機関及び融資の知識
  • 第四章 融資審査と財務分析及びローカルベンチマークの知識
  • 第五章 条件の良い融資を引き出すための金融機関との付き合い方
  • 第六章 成長段階に応じた融資獲得のための事業計画の立て方
  • 第七章 傾向と対策 類型別指導改善事例

利益を出すためには資金(できれば月商3カ月分)が必要。

その資金を手に入れるために融資が必要。

その融資を受けるためにはどのような決算書を作成する必要があるか?

融資担当者は決算書のどのような点に注目しているのか?

等が書かれている本でした。

-ここから私のためのざっくりメモ-
「経営者としては『経営判断に使うため』の財務諸表を作ってほしい」・・・例えば同じ損金になる勘定科目であってもそれが売上につながる勘定科目であるかどうかは経営者にとってはとても重要。なのでただ税金を計算するためにではなく経営判断に使える財務諸表を作成すべき

今月の売上、利益をただ伝えるにとどまらず 今期の着地予想やその場合の税額。前期との差異や前月との差異が大きかった科目。イレギュラーな項目 についてもきちんと伝えるべき

借入総額の1%程度の法人税を支払うくらいがちょうどいい

融資を受けるための決算書・・・仮払金・貸付金(社長や同族会社に対する)・ノンバンクからの借り入れをなるべく決算書に残さない また新規取引では金融機関は債務超過ではないか直前期利益がでているか・預金と借入残高は売上の何カ月分あるか(大体借入総額が売上の1/2を超えると返済が滞り始めるから)などを見ている

借りたいといわずに貸したいと思われる企業に

売上高の得意先別2期比較

代表の連帯保証を外せる経営者保証ガイドライン

  • 法人事業活動に必要な本社や工場の資産を法人が所有
  • 会社と経営視野の不透明な取引がない
  • 堅調で十分な利益が確保 内部利益も十分
  • 本決算の報告のほか試算表・資金繰り業等の定期的な開示

今後における融資審査のポイント

  • 現時点での財務データにとらわれず事業の内容や成長の可能性などを適切に評価する
  • 事業性評価のツールとして使われるのがローカルベンチマーク(ロカベン)事業の健康診断ツール
  • いつでも一括返済できる状況をつくっておくと銀行より優位な状況をつくることができる



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