今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
辻村/深月
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。エンターテインメント界に現れた期待の新人として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじ
心優しい幼馴染のふみちゃんはウサギが虐殺されるという事件の第一発見者となり心を閉ざしてしまう。
主人公には人に対して「〇〇ならば△△」という条件つきの命令をすることができるという特殊能力がありその力を使ってウサギを虐殺した犯人を罰するためその力の使い方やルールを同じ能力をもつ親戚の先生に学ぶ。
チャンスは一度。
彼が犯人にかける言葉は??
感想
主人公が小学生ということもありとても読みやすい。
特殊能力と書くとSFっぽいが言葉の力が強力なだけのでとても現実的な話だった。
- 命とは
- 罪とは
- 罰とは
- 許すとは
- 忘れるとは
ってことを小学生が一生懸命考えるところに心打たれる私ならどうするだろうって読む人は必ず考えるんじゃないかなぁ
小学生が主人公のため簡単な文章でさくさくよめるので子供が主人公くらいの年齢になれば勧めてみようと思う
これは小学生が主人公ということもあり小学生向け!
私の場合、絵本を卒業して大人の本を読めるようになるまでの間あまり本をを読んでいない時期がありました。
それは子ども用の小説があんまりおもしろくなかったから。
もちろん面白い本もあったけど、ちょっと幼稚だったり、こういう大人になってほしいという大人の願いがこめられすぎてる本が多くて・・・
大人になってからも自分の子どもに勧めするために何冊か読んでみたけど今も大人の小説に比べると面白い本が少ないように感じる。
ってことで逆に大人が楽しめる小説の中でこれなら小学生でも読めそうというのを逆に見つけて行くことにしました。
題して「子供も読める大人小説」