今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
豪華クルーズ船で起きたパンデミックと無為無策の総理官邸。病院で起きていること。混乱する政治と感染パニックの舞台裏!世界初の新型コロナウイルス小説。桜宮市に新型コロナウイルスが襲来。その時、田口医師は、厚労省技官・白鳥は―そして“北の将軍”速水が帰ってくる!世界初の新型コロナウイルス小説!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
海堂/尊
1961年、千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『チーム・バチスタの栄光』にて2006年デビュー。同シリーズは累計発行部数1000万部を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじ
登場人物
田口公平(伊藤淳史)・・・特別愁訴外来の心療内科医
白鳥圭輔(中村トオル)・・・厚生労働省職員 別名ヒクイドリ
高階学長(林隆三)・・・大体白鳥さんからの依頼をこの人が田口に伝える。
藤原真琴(名取裕子)・・・特別愁訴外来元看護士、今も田口先生の善き相談相手
速水晃一(西島秀俊)・・・ジェネラルルージュの凱旋の主人公。救命救急センターの部長
島津五郎(安田顕)・・・アリアドネの弾丸に搭乗する東城医大の放射線科准教授 クール
あらすじ ネタバレあり
田口さんとか白鳥さんとか速水さんが出てくるけど、ほぼ2020年上半期の日本のノンフィクション。
人から人への感染は確認されてないとかそういえば最初はそんなこと言ってたな。とか
さすがにオリンピックが延期ってことはないでしょうって思ってた時期とか
思い出して、それがたった数カ月前の出来事だということにびっくりしながら読みました。
そして2020年5月までの出来事を2020年7月に出版している海堂さんの速筆っぷりにもビックリ。
感想
医者としてそして作家として書かずにはいられなかったんだろうなぁとは思うものの、今までの田口シリーズを楽しみに読んでたものとしては、田口先生が総理をぼろくそにいってるところとかを聞きたくなかったなぁ
安倍総理をそこまでこき下ろしたいなら、ノンフィクションで書いて欲しかったかなぁ。
フィクションだからと言い逃れできるなかで好き放題書くのはちょっとせこい感じがしました。
ただ、忍び寄るコロナの恐怖を改めて思い出させられました。
あとECMOでの命の選択。小説内ではECMOをもう一台確保でき二人とも助かるといういかにもドラマ的な展開を見せたけど、ここは小説だからこそ選択をしてほしかった。
これから先またコロナが脅威を見せた時に現実にそういう事態が起こり得ることを考えることが感染予防への意識につながると思うから。
ただ徐々に忍び寄る脅威とそれに気づかずの政治とそしてその後のパニックを今改めて読むことができたのはよかったです。
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