リカは年代順にならべるとこんな感じ
あらすじ&感想
実際あった事件をその事件の唯一の生き残りだった渡会日菜子の著書とその他の記事などを引用しながら作者五十嵐貴久が事件のルポを書くという形式で進んでます。
最初に資料一覧なども載っていてなんだかとてもリアル。本当にあった事件じゃないかなって錯覚しちゃうほど。
ということで、事件はリカの看護学校時代の話。
すでに家族は死んでいて、名前も升元ゆかに代わっています。でも自分のことを雨宮リカと呼んでほしいと最初の自己紹介でリカはいいます。
時々なにか強烈なにおいがどこからか漂ってくるも普段は美人で活発でリカはクラスの中心人物。
でも、成績が一番で2年生の戴帽式で祝辞を述べるはずだった女性、リカのことが好きだった先輩男子たち、リカに厳しく注意していた教頭、リカの支配下にはなりそうになかった活発な女子などが次々事故などで亡くなっていきます、また友達だったはずの子が自分のことを悪く言っているなどのうわさなどが飛び交いクラスは徐々に壊れていき、同時に半ば妄信的に雨宮リカを頼るようになります。でも、渡会日菜子はじょじょにでも確実に彼女は危険人物だと気づき転校するまで何事も起きないように願いながら毎日を過ごしていました。
ところが正義感の強い女子がリカの嘘に気づき、クラスで暴いたことで、リカは孤立するように。
リカは理想のクラスを作るためにいろいろ殺してきましたが、最終的に理想のクラスにならなかったので、2年生の戴帽式の最中に2年生全員と先生全員を式場に閉じ込め火を放ち殺します。
そして特に許せなかった渡会を屋上から突き落とします。
突き落とされた渡会はこうして唯一の生存者となりました(リカは一応記録上は亡くなったことになっていた もちろんその後リカの小説に続くように実際は生きていたんだけど)ただ、渡会はその後ずっとまばたきしか自分の意思で動かすことができない閉じ込め症候群になっていて誰とも意思の疎通ができずに生きていた。 15年たち、そのことに家族がようやく気付きこの告白を残し亡くなった(15年間彼女に殺された人たちの顔などが消えずずっと彼女に今も見つめられていることを医師に伝え、この告白と引き換えに安楽死してもらった)
という内容。
リカぶっとんでるな。
こういうまったく意思疎通とれない人とはもうただただ会わないように生きていくしかないよね
怖い怖い。
リカ年代順