【ラスト2行で面白くしてる】真昼なのに昏い部屋 江國香織

内容(「BOOK」データベースより)

軍艦のような広い家に夫・浩さんと暮らす美弥子さんは、「きちんとしていると思えることが好き」な主婦。アメリカ人のジョーンズさんは、純粋な彼女に惹かれ、近所の散歩に誘う。気づくと美弥子さんはジョーンズさんのことばかり考えていた―。恋愛のあらゆる局面を描いた中央公論文芸賞受賞作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

江國/香織
東京都生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(集英社文庫)で第15回山本周五郎賞、’04年『号泣する準備はできていた』(新潮文庫)で第130回直木賞、’10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞、’12年『犬とハモニカ』(新潮社)で第38回川端康成文学賞など受賞作多数。絵本や翻訳書も多く執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

あらすじ&感想

いいところのお嬢さんのまま結婚した美弥子さんが、妻と子供を残して日本に住んでいるジョーンズさんと近所を散歩するようになる。

単なるいい人だなーってくらいから始まった散歩だけどお互い惹かれあっていて、それでもそれに美弥子さんは自分で気づかず散歩友達を続けていたが、二人を目撃した友人が夫に告げ口し、叱られ家を飛び出したことで、ジョーンズさんへの恋に気づく

そして夫とはわかれる

という話。

家で丁寧な暮らしをしていて外に出ない(物理的な意味ではなく)美弥子さんにも、自由と勝手をはき違えてるジョーンズさん二人ともに魅力を感じなかったので、ずーっとつまらないなーって思いながら読んでいたのですが、最後の2行で夫と離婚することを決め家を出てしまった美弥子さんにはもう魅力を感じなくなるだろうジョーンズさんという話がでてきて、うわーーこの人思っていた以上にひどいなぁとなり評価を上げました(性格悪い)

結局ジョーンズさんは鳥かごの鳥を外に逃がすという過程が好きなだけなんだな。

この後の美弥子さんはきっと傷つくし、後悔するだろうけど、でもそれでも外にでることができてよかったと最終的には思うような人生を歩めるといいなと思いました



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