炎上する君 西加奈子

内容(「BOOK」データベースより)

散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、返ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やりとりを始める―(「空を待つ」)。我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて―(「炎上する君」)。何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす愛らしい物語。

著者について

1977年テヘラン生まれ、大阪育ち。関西大学法学部卒業後、2004年『あおい』でデビュー。第2作『さくら』がベストセラーに。07年『通天閣』で織田作之助賞受賞。11年には咲くやこの花賞を受賞。他の著書に『うつくしい人』『きりこについて』『地下の鳩』『ふくわらい』など。

感想

大人の童話という感じの本でした。

太陽の上

太陽という中華料理店の上に住んでいるひきこもりの主人公。壁が薄く彼女の耳には下の中華料理店の店主の奥さんが店のスタッフと不倫するときの声なんかも聞こえる。

その時の声をメモすることを日課にしている。

空を待つ

ある日空の写真が待ち受けの携帯電話を拾う。

明日警察に届けようと思いつつ持ち帰った携帯電話にあっちゃんという名前でメールが届くようになり、そのメールに主人公は励まされるという話

甘い果実  

山崎ナオコーラはなれなかった私だ。

生年月日も家族構成も書きたかったこともすべて山崎ナオコーラと同じだもの。

炎上する君

高校の同級生で親友の梨田と浜中。二人とも男性にはもてないが別にそれでいいと思っている。

けれど町でうわさになっている足が燃えている男に出会い・・・

トロフィーワイフ

トロフィーワイフとしていきたおばあちゃんと孫の話。ずっと美人でずっと大切にされてという人生を歩んでないからわからないけど実際トロフィーワイフとよばれて生きたらこんな風に年をとってから思うんじゃないかなぁ

私のお尻  

お尻が抜群によくてお尻のパーツモデルをする女性。

そのお尻は彼女を確かに幸せにしたが…。

舟の街  

本当に本当に人生に疲れたときにいける船の町の話。

ある風船の落下

これが一番童話っぽいな。

ある日突然

風船のように体が浮きそしてそのままそらに飛んでいく奇病がはやる

主人公もついにそらに飛んでしまう。

そこにはただただ人に疲れた人たちがただただ浮いている世界があり

感想

ふわふわよくわからない世界観の話 なんだけどなんだけど読んだ後の読後感は少し疲れが取れる

そんな感じの小説でした。めちゃめちゃ元気な時に読んでも絶対刺さらない。少し疲れた時に読むのがお勧め。



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