山女日記の続編
著者について
1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。同作を収録したデビュー作『告白』はベストセラーとなり、09年本屋大賞を受賞。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、16年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞受賞。18年『贖罪』がエドガー賞<ペーパーバック・オリジナル部門>にノミネート。著書に『未来』『落日』『カケラ』『ドキュメント』など。 –このテキストは、hardcover版に関連付けられています。
あらすじ
後立山連峰
綾子の夫が喫茶店GORYUを開店する半年前に急逝し、今は綾子が一人で喫茶店を営んでいる。
その喫茶店には五竜岳の写真が飾ってありそれをきっかけに仲良くなったのが娘ほどの年齢の麻実子。今回は二人でその五竜岳に登ることに。
山岳ガイドはGORYUに飾っている写真を写したカメラマンの山根。
綾子さん側は定年前に喫茶店をしたいと言い出した夫に反対し、そのせいで定年後喫茶店を営むことも一緒に五竜岳に登ることもかなわなかったことを後悔しててそれが今回の登山につながっている。
麻実子は綾子を山根にまかせて、途中から一人鹿島槍ヶ岳に登る。綾子さんに任せきりだっただめまさか山岳ガイドが写真家の山根だとは思わなかった。実は山根と麻実子は、大学の山岳部の同級生で仲が良かった。
二人はとりあえず他人のふりをしたが・・。その後一人鹿島槍ヶ岳に挑戦するも途中で動けなくなったところに山根が助けにきてくれる
また降りたらGORYUであえることをにおわせて終わり。
北アルプス表銀座
音大のゆいとさきとそしてゆうは3人でよく山に登っていた。
でもゆうはさきが好きになり そしてゆいもさきが好きになった
ゆいは同姓でなかなかさきに思いを告げらず ゆうはさきに告白するも受け入れられずゆうはそのまま姿を消した。
で、今ゆいとさきは二人で登山をしている。
そしてゆいとさきは ゆうの作った曲を山頂で演奏する。 周りの人はそこに男の人がみえたという。
立山剱岳
父を亡くしてから私のことは母親が育ててくれた。母はいつでも自分の味方だったたがでも大学に入り山岳部に入ったというと母は反対した。その後山に登ったときにその感想文を送ったりしていたところようやく認めてもらえたが、卒業後山岳ガイドになりたいというとやはり母は反対で・・。
亡くなった消防士の父も山岳部で山が好きだった。プロポーズは立山にあるヒルトンホテル(実際はテント)だった。
武奈ヶ岳 安達太良山
大学の山岳部で一緒だった友人二人。卒業後も山に登ろうと約束していた二人だったが卒業後はかろうじて年賀状のやり取りしかしていない。
そんな二人がそれぞれ山に登った話を人生を振り返りながら手紙にしたためて送りあうという話。
京都の和菓子屋の娘のエーコは兄の事故死で卒業後店を継ぐ決心をする。女を見下す世界で苦労しつつお店は軌道にのる。が今はコロナで休業中だった。でも近くの山に登り山頂で自分の店の洋館を食べる夫婦に会い 地元の人のためにまた店を開ける決心をした
山岳部の先輩と結婚したイーちゃんは旦那さんと海辺のペンションを経営していたが震災でペンションは失い夫の実家で米作りと義父母の介護にでいっぱいいっぱいだった 被災地からの転校でいじめられていた子供たちは父たちと山登りを始めてイーちゃんも誘われたけどとってもその余裕がなかった。でもまた登ろうエーコっとということでまずは近くの山に登る
感想
イヤミスの女王、湊かなえさんだけどイヤミス感は0です。
山が好きなんだろうなぁ湊さん。今回はつい最近行った室堂等が描かれてて普段山とは無縁の私も少しだけわかるわかる気分で読めました。
登山が趣味の母はここに出てくる山はすべて知っていて登ってたりもするので、母にプレゼントしました。
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