今日の一冊
内容(「BOOK」データベースより)
1冊で100回笑える、腹筋崩壊エッセイ!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
朝井/リョウ
1989年、岐阜県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞。受賞作がベストセラーになり、現役大学生作家として注目される。2013年、『何者』で第148回直木賞を受賞。2014年、『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
面白いただただ面白い
方丈記を意識した肛門記(痔ろうになってしまい手術することになった作者の日記)も笑ったし、それ以外のビーチバレーに必死になってるところや服が壊滅的にダサい話等どれもこれもくすくす笑ってしまう。
いまどきと言っていいのかわからないけどひとなつっこいバイトの男の子がパートのおばちゃんに(つまり私)に僕実はこんなことあったんですよって感じで話しかけてくれてるような雰囲気(伝わる?)
でもこのどうでもいいことを(失礼)面白く書く能力こそが作家という感じ。
センスあるなぁ
オクラが好きな俳優(多分溝端さんのこと)にオクラのお土産としてオクラの置物をチョイスするというエピソードが最高に好きでした。
あと意外と(失礼)これから先このまま働き続けるかそれとも夢を追いかけるかなんてことで悩んでいる人にもおすすめです。
さらにいじめについての話がちょっとだけ書いてあって、それが私が今でもつらいことがあったときに逃げる方法と同じでとても効力があると実証済なので将来子供が悩んだりしたときに言えるようにここにメモしておこう思う。
子どもだった私にも人並みには傷つく機会があった。(略)心ない言葉を投げつけられたとしても私はそれでも物語の中を生きていく主人公の姿を知っていた。そして、心ない言葉を投げつけるしかなかった人の頭の中を丁寧に描いてくれた作品だって多くあった。フィクションの中とはいえ多くの言葉に触れていると、その言葉に現実世界で出会ったとき、それがたとえ巨大な悪意に満ちたものであったとしても、心に1枚楯を張る事が出来ていたような気がするのだ。
ということで9割くらいばかばかしいけど面白い話が書いてあって1割ためになるお話が書いてあって私はすっかりトリコになりました。
この本はこんな人におすすめ
- お尻に爆弾を抱えている人(痔ろうの人)
- 電車でちょっと笑っても平気な人
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