そういうものだろ、仕事っていうのは

内容(「BOOK」データベースより)

人気作家がワンテーマで短篇競作!働くことは生きること。世界とつながること。日経新聞「電子版」小説シリーズ、第一弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

重松/清
1963年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て1991年『ビフォア・ラン』でデビュー。97年の『ナイフ』(坪田譲治文学賞)、99年の『エイジ』(山本周五郎賞)で注目される。2000年『ビタミンF』で直木賞。10年『十字架』で吉川英治文学賞

野中/柊
新潟県生まれ。立教大学卒業。ニューヨーク州在住中の1991年、「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー

石田/衣良
1960年、東京都生まれ。成蹊大学卒。広告制作会社に勤務後、フリーのコピーライターに。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞。2003年『4TEEN』で直木賞

大崎/善生
1957年、北海道生まれ。日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを歴任。2000年、将棋棋士の村山聖を描く『聖の青春』で新潮学芸賞。01年、将棋連盟を退職、同年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞。02年『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞

盛田/隆二
1954年、東京都生まれ。明治大学卒業後、ぴあに入社。情報誌「ぴあ」編集の傍ら小説を執筆。『ストリート・チルドレン』(野間文芸新人賞候補)、『サウダージ』(三島由紀夫賞候補)で注目される。96年、ぴあを退社。2004年に刊行された『夜の果てまで』が30万部を超すベストセラーに。07~09年度、早稲田大学客員教授

津村/記久子
1978年、大阪府生まれ。大谷大学卒。2005年「君は永遠にそいつらより若い」(「マンイーター」を改題)で太宰治賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

あらすじ&感想

仕事をテーマにしたアンソロジー

ホームにて、蕎麦 重松清

重松清久々に読んだけど、今の方が刺さる。結構な頻度で親の老いや死をテーマにしてたはずだからまた読んでみようかなぁ

これは、定年後立ち食い蕎麦の店でアルバイトを始めた父親とサラリーマンをしている息子の話。

ホームに立ち食いソバ屋さん最近ではあんまりみなくなったけどこういうエピソードが多分実際にもあるんじゃないかなぁーと思わせられる作品

あの日。この日。そして 野中柊

彼女と一緒に住んでいる宮城君。彼女と別れて自分と付き合いたいがでも住む家がなくなるからということで宮城くんはまだ彼女とするんでいる。

そして宮城くんはリストラにあって・・・

もっと怒って傷ついてもいい気がするけど、主人公には工藤さんも姉たちも父も母もいて心強い

ハートオブゴールド 石田衣良

読谷村にあるゲストハウス そこにはいろいろな人があつまりそれぞれあだ名で呼びあってる、

実はすごい会社に勤めていたり、実は投資で5億円の資産があったり集まっていた人みんながすごくてびっくりなお話

バルセロナの窓 大崎善生

親と同じ医者にはならずに作家になりたいと家を出るもそのあとはだらだらと堕落した生活をしていた主人公。でも途中ではまった熱帯魚に夢中になり熱帯魚店から雑誌を発刊する仕事をしてみないかと誘われその後編集長を経てついに夢だった作家になった

そんな自分の成功をとても喜んでくれた父、そんな今は亡き父のことをバルセロナのサクラダファミリアで思い出しているという話。

とんとん拍子でちょっとうらやましい(笑)

きみがつらいのは、まだあきらめてないから 盛田隆二

鬱気味の主人公。銀行で勤める50代。妻とは昔不妊治療中に性交を断ってから気を使いあう他人のような関係。

ある日妻が腰を悪くし、腰の状態の悪化は椎間板ヘルニアではなく癌などの病気がかくれてるかもしれないということで仕事を休んで病院についていく

その後結局癌などではなかったがしばらく仕事をやすみ献身的に介護をすることで妻とのわだかまりが解けていくという話

妻は夫との関係がわるくなってから税理士事務所で働いていたというくだりがあり親近感もてる作品

職場の作法 津村記久子

さらに短編を合わせた作品

相手の態度によって頼まれた仕事を期限ぎりぎりに仕上げたり余裕をもって仕上げてあげたりしている女性を観察している主人公の話などがのってました



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